労働基準法の遵守を要求したスタッフを全員解雇?疑惑の韓国ドラマ『美男堂』側が反論【全文】

2022年06月07日 話題 #韓国ドラマ

俳優ソ・イングクが主演し、Netflix配信予定で注目を集めている韓国ドラマ『美男堂の事件手帳』(KBS)が“違法制作”疑惑に包まれたなか、制作会社が公式立場を発表した。

【写真】5年ぶりに“歌う”ソ・イングク

先立って6月7日午前、希望連帯労組がソウルに位置するKBS本館の前で「違法制作を強行するKBSドラマ『美男堂』糾弾記者会見」を開いた。

希望連帯労組・放送スタッフ支部と『美男堂』スタッフたちによると、ドラマ制作会社に「労働基準法を守ってくれ」と要求したスタッフ全員が再契約拒否(解雇)されたという。

当時、制作会社はスタッフたちの要求に「ドラマスタッフは労働者ではない。労働基準法を守る必要はない」と答えたとされ、議論を呼んだ。

(写真=ピープル・ストーリー・カンパニー)ドラマ『美男堂の事件手帳』

違法制作疑惑が浮上した『美男堂』の制作会社側は同日午後、公式立場を発表し、まず「『美男党』側はスタッフたちと合意の下で業務委託契約を締結し、契約書の内容通り週52時間を遵守して撮影を進めた」と伝えた。

続いて「契約書の内容に従い、現在までの制作期間23週間の平均撮影時間は週当り約39時間で、最も少なく撮影した週の撮影時間は約25時間」とし、「契約当時は5月末の撮影終了予定で、契約期間を5月末と決めていたが、コロナのイシューなどによってやむを得ず1カ月ほど撮影期間を延長しなければならない状況が発生した」と説明した。

そして「契約書に明示された契約期間延長に対する合意条項により、スタッフたちと協議を進め、大部分のスタッフは既存の契約内容と同一条件で契約期間延長に合意したが、一部のスタッフが新しい条件を要求して再契約に同意しなかった」とし、「一部の主張のように、“制作会社”が一方的に契約解約、すなわち解雇を通知したことはなく、契約書の内容により契約終了となった」と強調した。

なお、ドラマ『美男堂の事件手帳』は、元プロファイラーで、偽の巫堂(ムダン)に成りすまして占いカフェ「美男堂」を営む主人公と、手段を選ばない刑事が奇妙な事件に巻き込まれるミステリーコミカル捜査劇。来る6月27日、韓国KBSで初放送される予定だ。

制作会社側の公式立場全文は、以下の通り。

ドラマ『美男堂の事件手帳』制作会社の公式立場です。

『美男党』側は、スタッフたちと合意の下で業務委託契約を締結し、契約書の内容通り週52時間を遵守して撮影を進めました。

契約書の内容に従い、現在までの制作期間23週間の平均撮影時間は週当り約39時間で、最も少なく撮影した週の撮影時間は約25時間でした。

契約当時は5月末の撮影終了予定で、契約期間を5月末と決めていましたが、コロナのイシューなどによってやむを得ず1カ月ほど撮影期間を延長しなければならない状況が発生しました。

これに対して契約書に明示された契約期間延長に対する合意条項により、スタッフたちと協議を進め、大部分のスタッフは既存の契約内容と同一条件で契約期間延長に合意しましたが、一部のスタッフが新しい条件を要求して再契約に同意しませんでした。

一部の主張のように、“制作会社”が一方的に契約解約、すなわち解雇を通知したことはなく、契約書の内容により契約終了となったのです。

現在、大部分のスタッフは週52時間の撮影時間を遵守して懸命に撮影に臨んでいますが、一部の主張により、多くの困難を経験しています。制作陣は作品に愛情を持って引き受けただけに最善を尽くしており、一日も早く該当の問題を終え、俳優とスタッフがひとつになって撮影に専念し、視聴者の方々に良い作品でお会いできることを希望します。

ありがとうございます。

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