“赤ちゃんポスト”をきっかけに出会った、赤ん坊の母親、ベイビー・ブローカーの男たち、そして彼らを現行犯逮しようと静かに追いかける刑事。彼らが絡み合いながら繰り広げる、一風変わった旅路を描いた是枝裕和監督最新作『ベイビー・ブローカー』から、キャストと監督のインタビュー&メイキングが収められた特別映像が解禁となった。
是枝監督が映画祭で顔を合わせていたソン・ガンホとカン・ドンウォン、そして『空気人形』で“また必ず一緒に”と誓っていたペ・ドゥナが、是枝監督から映画出演のオファーを受けたときのことを振り返る様子からはじまる本映像。
長い年月を重ねながら企画をあたためてきた是枝監督が韓国を舞台に描き出すのは、<赤ちゃんポスト>をきっかけに出会った、赤ん坊の母親のソヨン(演者イ・ジウン)、ベイビー・ブローカーのサンヒョン(演者ソン・ガンホ)、相棒のドンス(演者カン・ドンウォン)、そして彼らを現行犯逮しようと追いかける刑事のスジン(演者ペ・ドゥナ)と後輩のイ刑事(演者イ・ジュヨン)といった様々な事情を持った登場人物たちの物語だ。
「一人の赤ちゃんを中心にして、血縁ではつながっていない人々が旅を通して家族を形成するという話です」と是枝監督が説明する本作の脚本を読んだペ・ドゥナは「是枝監督らしいシナリオだと思いました」を笑顔で語り、イ・ジウン(IU)は「監督の想像がどう現実になるか、私がそこにいたらどんな姿に見えるかなと…」と目を輝かせ、カン・ドンウォンは「家族の物語を、ブローカーを通して語るのは新しい視点で面白かったです」、さらにソン・ガンホは「人間についての物語。人間が持っている尊い感情を表現した映画」と是枝監督が独自の眼差しで登場人物の感情を紡ぐストーリーに感銘を受けたようにコメントしている。
先日韓国で開催されたイベントでも、“韓国映画界の宝物のような役者さんたち”と評したように、キャスト陣に絶大な信頼を置いている是枝監督だが、本映像でも「役者を楽しめる映画だと思いますのでそこを堪能してください」と太鼓判。
最後はカン・ドンウォンの「心を込めて撮影しました」、イ・ジウンの「皆さんにこの想いが届くと嬉しいです」、ソン・ガンホの「深い井戸の水のように澄んで美しい作品の世界に出会えると思います。ぜひ観てください」といった想いがつまったメッセージとともに締めくくられる。
映像にはメイキングも含まれており、キャスト陣が真剣な眼差しでモニターを見つめる様子や、監督とコミュニケーションを取りながら撮影に挑む姿を確認することができる。
前へ
次へ