Netflixでも配信中のドラマ『明日』が、低調な視聴率が続くなかでも有意義なメッセージを送り、コアなファンを魅了している。
本作の中心人物は、あの世の企業「走馬灯」の危機管理チームのクリョンチーム長(演者キム・ヒソン)、契約社員のチェ・ジュンウン(演者ロウン)、イム・リュング代理(演者ユン・ジオン)だ。彼らを一言で説明するなら、“極端な選択”を試みようとする人々を助ける死神だ。
この3人はストーリーを展開する役割を担っているが、ドラマの本当の主人公は別にいる。それは、まさに3人が救わなければならない“予備軍”だ。
“予備軍”の人々が死を決心する理由は様々で、校内暴力のトラウマを克服することができない人、一生懸命勉強したが警察公務員採用試験に受からない人、若い頃に国のために参戦したが人生を振り返ってみるとみずぼらしいと思ってしまった人、いつかこの長いトンネルから抜け出せるという希望で耐えてきたが、そうでない現実に絶望した人々だ。
ドラマは毎回、その“凡人”のストーリーに焦点を当てる。
彼らを眺める視線は寛大で、なぜそのような決心をせざるをえなかったのか釈明される。ここに、死者でも生者でもない“半人半魂”のチェ・ジュンウンの深い共感が主人公と視聴者を慰める。
ただ、視聴率は残念な結果になっている。
第1話の視聴率7.6%(ニールセンコリア全国基準)が自己最高記録で、第3話からは5.4%へと持ち直したものの、23日に放送された第8話まで3%台と苦戦している。このような推移は、作品に対する視聴者の期待を満たしていないと解釈できる。
さらに、同時間帯に放送中のSBSドラマ『アゲイン・マイ・ライフ』の影響も大きいだろう。
それでもドラマ『明日』には価値がある。少なくともクリョンが言った「世に追われ崖っぷちに立たされた者たち」というセリフがそうだ。
毎回、Netflixを通じて公開される最新回の最後には、主演の4人が参加した防止キャンペーンが送出される。これは、数字だけでは評価できない真正性だ。
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