映画メインだった韓国の大物俳優たちが、次々とドラマ復帰に動き出しているワケ

2020年11月19日 話題

もはや映画とドラマに境界線はないようだ。韓国映画をメインに長らく活躍してきた大物俳優たちが、次々とドラマ復帰を検討している。

【写真】大物俳優が少女時代ユナと共演する新ドラマ、ティーザー解禁

去る11月17日、俳優ハン・ソッキュがJTBCの新ドラマ『朝が明けるまで』(原題)の出演提案を受け、これを肯定的に検討していると明かした。ハン・ソッキュは1991年のMBC公開採用タレントを通じて俳優業を開始したが、テレビよりもスクリーンで知られる俳優だ。

ハン・ソッキュだけでなく、ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミン、チェ・ミンシクといった大物映画俳優が次々とドラマ復帰を発表、検討している。

ハン・ソッキュ

なぜ映画俳優がドラマに?

ファン・ジョンミンは2012年の『約束の恋人』以来、8年ぶりに『HUSH』(原題、JTBC)でドラマに出演する。ファン・ジョンミンは『HUSH』で12年目の記者ハン・ジュンヒョクに扮し、少女時代ユナと呼吸を合わせる予定だ。

ファン・ジョンミン

ハ・ジョンウは今年初めにドラマ『スリナム』(原題)に出演すると明らかにし、2007年の『H.I.T.女性特別捜査』以来、14年ぶりのドラマ復帰を選んだ。南米国スリナムで麻薬王になった韓国人の実話をもとにした『スリナム』は、ネットフリックスで編成され、ファン・ジョンミンも出演を肯定的に検討中と伝えられた。

ハ・ジョンウ

映画『バトル・オーシャン/海上決戦』で韓国映画の歴代最多観客動員数(1761万人)を記録した俳優チェ・ミンシクも、24年ぶりとなるドラマ復帰を宣言した。1997年のドラマ『愛と別れ』(原題)以来であるため、注目が集まった。

彼が検討中の作品は『カジノ』(仮題)で、カジノを背景に生きていく男の話だ。所属事務所C-JeS エンタテイメント側は「出演を肯定的に検討中」とし、「俳優チェ・ミンシクはこの間、限定された時間ではなく、長い呼吸を続ける演技をしたいという渇きがあった」と伝えた。

チェ・ミンシク

大物映画俳優たちの相次ぐドラマ復帰に、韓国ドラマ界の期待が高まっている。とあるドラマ関係者は「3年前から映画やドラマというジャンルの境界線があいまいになった。領域の区別ではなく、コンテンツ、作品の重要性が高まった」と話した。

また別の関係者も「ドラマ自体は映画よりも、大衆に身近な印象」とし、「以前までドラマは夜通しの撮影が行われたり、台本が未完成なまま生放送のように撮影したりした。しかし現在は週52時間制が施行され、事前制作も多くなり、俳優がシノプシスをすべて確認して撮影に入ることができる。シーズンものも多くなり、ジャンルに合わせてテーマを濃く深く探求しながら、ドラマが“ジャンル化”したことも一役買った」と、変化した制作環境について説明した。

一部では、新型コロナの影響で韓国映画界が打撃を受け、俳優たちがドラマ復帰を選択しているのではないかとの見方もある。

これに対してドラマ関係者は「時期的に合っただけだ。特にOTTサービスが活発化し、ネットフリックスのオリジナル作品がヒットするなど、領域の区分が曖昧になっている」と述べた。別の関係者も「そうそうたる俳優たちであるだけに、新型コロナの打撃ではなく、時期的にタイミングが合ったものと思われる」と伝えた。

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