駐日韓国文化院が毎年開催する韓国映画祭「コリアン・シネマ・ウィーク」が、日韓国交正常化60周年の今年も盛りだくさんの内容で開催される。
駐日韓国文化院では、2025年の韓日国交正常化 60 周年を記念して、映画を通じて日韓の文化交流を促進するため、日本原作の韓国映画や日本未公開の最新韓国映画を上映する 「コリアン・シネマ・ウィーク2025」を、10月17日から20日の4日間にかけて、駐日韓国文化院ハンマダンホールで開催する。
「コリアン・シネマ・ウィーク」は2001年からスタートし、今年で25周年を迎える韓国映画祭で、毎年、日本未公開の作品を中心にさまざまなジャンルの優れた韓国映画を紹介してきた。
今回の映画祭は、日本と縁の深い韓国映画を紹介する「日本の小説・映画を原作とした韓国映画」と、日本初上映となる韓国映画を紹介する「2025年に韓国で公開された最新映画」という特集で構成。韓国映画の魅力を紹介するのはもちろん、映画を通じて韓国の文化や社会、韓国人の情緒などを紹介する。
今回の映画祭では、芥川賞作家・田辺聖子の短編小説『ジョゼと虎と魚たち』を原作としたロマンス映画『ジョゼと虎と魚たち』、内田けんじ監督の日本映画『鍵泥棒のメソッド』をリメイクしたユ・ヘジン主演映画『LUCK-KEY/ラッキー』、人気K-POPガールズグループKARAのメンバー知英(ジヨン)主演のコメディ映画『少年テンジャンイ』、アパートの騒音問題をコミカルに描いたミステリー映画『ノイズ・マンション』の韓国映画4作品が上映される。
また、映画祭期間には上映映画の主演俳優を韓国から迎え、舞台挨拶、トークショーなども実施予定。現時点で18日に『ノイズ・マンション』主演のイ・ジフン、19日に『LUCK-KEY/ラッキー』主演のユ・ヘジンが出演予定となっている。
「コリアン・シネマ・ウィーク2025」観覧申し込みは駐日韓国文化院ホームページから可能で、募集人員は各回300人。申し込みの締め切りは10月9日となっている。
「コリアン・シネマ・ウィーク2025」の上映作品とスケジュールは以下の通り。
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『ジョゼと虎と魚たち』(2020年/117分/日本語字幕)
・日時:10月18日(土)開映13時(受付・会場12時30分)
・監督:キム・ジョングァン
・出演:ハン・ジミン、ナム・ジュヒョク、ホ・ジンほか
・ストーリー:卒業を控えた大学生のヨンソクは、ある日、道端に倒れている車椅子の女性に遭遇する。彼女を家まで送り届けたヨンソクは、お礼に夕飯を振る舞われる。足が不自由な彼女は祖母と二人で暮らしていた。ジョゼと名乗る彼女は本で知識を得ることが好きで、独特な感性をもつ。そんな自分だけの世界観をもつ魅力的なジョゼに、ヨンソクは段々と興味をもっていく…。芥川賞作家の田辺聖子の短編小説『ジョゼと虎と魚たち』を原作に、日本で2003年に実写映画化、2020年にアニメ映画化され、韓国では2020年に映画としてリメイクされた作品。
『LUCK-KEY/ラッキー』(2016年/112分/日本語字幕)
・日時:10月19日(日)開映17時(受付・会場16時30分)
・監督:イ・ゲヒョク
・出演:ユ・ヘジン、イ・ジュン、チョ・ユニほか
・ストーリー:裏社会で「成功率100%のパーフェクトな殺し屋」として知られる伝説の男ヒョンウクはその日、仕事を片付けた帰りに偶然立ち寄った銭湯で石鹸を踏み転倒。床に頭を強打し、記憶喪失になってしまう。さらに偶然その場に居合わせた売れない貧乏役者のジェソンが、ヒョンウクのロッカーの鍵をすり替えてしまったことで、ヒョンウクは記憶喪失の売れない役者ジェソンとして生きることになり…。内田けんじ監督の人気コメディ映画『鍵泥棒のメソッド』(2013年)を原案に、2016年に韓国で映画としてリメイク。
『少年テンジャンイ』(2025年/95分/日本語字幕)
・日時:①10月17日(金)開映19時(受付・開場18時30分)②10月19日(日)開映13時(受付・開場12時30分)
・監督:チョ・ハンビョル
・出演:知英(カン・ジヨン)、イ・ジュウォン、ユ・スニュンほか
・ストーリー:騙したお金でブランド品を買って着飾り生きてきた女ジェニー。しばらく逃亡した末に訪れた智異山の田舎町に高価な万病統治薬があることを知り、それを持つ病気のお祖父さんと幼い少年だけが住む家に入り込み盗もうとするが、鋤の杖を振り回して庭で奇妙な踊りを踊る少年テンジャンイと会った瞬間から事態がこじれはじめ…(日本初上映作品)。
『ノイズ・マンション』(2025年/98分/日本語字幕)
・日時:①10月18日(土)開映17時(受付・開場16時30分)②10月20日(月)開映19時(受付・開場18時30分)
・監督:イ・ルダ
・出演:キョン・スジン、イ・ジフン、コ・ギュピルほか
・ストーリー:弟のドゥオンの甥っ子たちの面倒を見ながら居候している30代後半の姉コウルは、他人の過ちを最後まで懲らしめるのが趣味のおせっかいなニート。弟のドゥオンの家を出なければならなくなり行き場のなくなったコウルはしばらく滞在する安い部屋を探して「ペクスアパート」に入居することになる。そこでコウルは、このアパートに解けない階間騒音ミステリーがあることに気づく。果たしてコウルはこのミステリーを解くことができるのか…(日本初上映作品)。
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