脱北タレントのイ・スンシルが、北朝鮮の過酷な実態を明かした。
9月1日に韓国で放送された『一緒に暮らしましょう』には、脱北者として聖書に出会い話題となり、また月の売上が20億ウォン(約2億円)を超えた成功者としても知られるイ・スンシルが登場。番組では「北朝鮮料理は寝ながら作れるほど簡単。暑いほどよく売れるので冷麺の売り上げが良い。“もっと暑くなれ、12月まで暑くなれ”と思うほど」と語り、笑いを誘った。
番組では、北朝鮮で強制労働の象徴とされる「阿吾地(アオジ)炭鉱」についても話題が及んだ。イ・スンシルは「悪いのは坑道に入って石炭を掘る作業だ。炭鉱の入り口から4キロも歩かなければならず、爆発や木の支柱の倒壊などで多くが倒れてしまう。外に出ても誰が誰か分からないほど、石炭で真っ黒になっている」と証言した。
さらに、「阿吾地では炭鉱労働が代々続き、強制労働が子どもにまで連座制で受け継がれる。罪と刑罰さえも相続される」として出演者たちを驚かせた。ほかにも「阿吾地は涙も尿も凍るほどの寒さ。名前を聞いただけで寒さを思い出すほどだ」と補足した。
なお、これらの発言にはテロップで「2007年以前の脱北者の個人的な意見」と注釈が添えられていた。
またイ・スンシルは「(北朝鮮で)牛肉を食べると銃殺され、公開処刑を受ける」とも明かし、「韓国に来て食べた牛肉料理は本当においしかった」と付け加えた。
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