韓国のバラエティ番組の次週予告編に、カルト宗教の信者として論争があった俳優カン・ジソプが登場し注目を集めている。
7月28日に放送されたヒーリングバラエティ番組『オ・ウニョンステイ』(原題、MBN)第6回では、オ・ウニョン博士とコ・ソヨンがトロット歌手のコ・ジョンウをはじめ、辛い事情や心の傷を抱えた参加者たちの内面の物語に涙を流し、深い感動と大きな癒やしを届けた。
一方で番組の最後には、俳優カン・ジソプが参加者として登場する様子が公開され、視聴者を驚かせた。
カン・ジソプは、かつてある宗教団体の信者ではないかという疑惑が浮上し、世間の注目を浴びた人物だ。
2023年3月、Netflixドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』を通じて、キリスト教福音宣教会、通称「摂理」の教祖チョン・ミョンソクの女性信徒への性的暴行などの犯罪が明らかになった。摂理は、日本でも社会問題化した宗教団体だ。
これを受け、韓国芸能界では一時、“信者探し”が始まった。
その過程でカン・ジソプが信者だという疑惑が提起されることに。カン・ジソプの部屋に摂理で使われていた肖像画があったことや、2012年のチョン・ミョンソクの誕生日に「私の人生のメンターになる先生の誕生日だ。おめでとうございます」という文を残していたことが裏付けとなった。
問題が大きくなると、カン・ジソプは「大変な時期に、本当に純粋な気持ちで祈りたくて行ったところで、一般的なところだと思った。しかし、当初に私が考えていた信仰観と距離のある異質感を感じ、離れた。このような醜いことがあったことを知る前に辞めた」と脱会していることを明かした。
さらに、自身のインスタグラムに摂理のイエス像の額縁を壊した写真も投稿。「二度とこのような被害者が出ないことを願う気持ちで」と心境を伝えたりした。過去には信者だったが、すでに脱会しているという立場だった。
そんなカン・ジソプが予告編で、自身の無念な心情やその宗教の実態、そして奈落に落ちた自身の人生について語る様子が映され、どんな衝撃的な話を明かすのか関心を集めている。
視聴者たちは「まさかカン・ジソプが!『オ・ウニョンステイ』の参加者は毎回驚きだ」といった反応を示した。
なお『オ・ウニョンステイ』は、毎週月曜日夜21時10分よりMBNで放送されている。
◇カン・ジソプ プロフィール
1981年2月6日生まれ、本名はキム・ヨンソプ。191cmの長身を生かし、モデル活動を開始。2005年にドラマ『神様、お願い』でデビューした。以降、ドラマ『二人の妻』(2009)、『ますます意気揚々』(2011)、『鳴かない鳥』(2015)、『太宗イ・バンウォン』(2021)、『台風の新婦』(2022)などに出演。ドラマだけでなく、バラエティ番組にも多数出演している。
■【画像】俳優カン・ジソプ、“神の肖像画”を破壊してカルト脱退を主張
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