「夢の中にジンシル姉さんが現れて、『ファンヒ(息子)とジュンヒ(娘)をよろしく頼むわね』と」
歌手イ・ヒョリが突然この世を去った女優チェ・ジンシルさんの母親を心から慰めたエピソードが、今になって再び注目を集めている。
オンラインコミュニティを中心に、イ・ヒョリの過去の発言が再び話題となっている。これは、2024年2月7日にYouTubeで公開されたバラエティ番組『スーパーマーケット・ソラ』にイ・ヒョリがゲスト出演した際、チェ・ジンシルさんの葬儀場で彼女の母親を真心で慰めたことが改めて注目を集めたものだ。
韓国の国民的女優チェ・ジンシルさんは、2008年10月2日、自宅で亡くなったまま発見された。享年39歳。「時代のアイコン」「万人の恋人」と呼ばれ、多くの愛を受けた国民的女優であっただけに、彼女の死は大衆に大きな衝撃を与えた。
2000年12月に元読売ジャイアンツの野球選手チョ・ソンミンさんと結婚し、息子ファンヒと娘ジュンヒをもうけた。しかし5年余りで離婚。チェ・ジンシルさんの死後である2010年には実弟で歌手兼俳優だったチェ・ジニョンさんが、2013年には前夫であるチョ・ソンミンさんが突然この世を去っている。
『スーパーマーケット・ソラ』でイ・ヒョリは、チェ・ジンシルさんと私的な付き合いが頻繁ではなかったにもかかわらず、弔問に訪れたと明かした。
進行役のイ・ソラに対し、「そこには(オム・)ジョンファ姉さんや、(チェ・)ジニョン兄さんや、ジンシル姉さんのお母さんがいた。私はほとんど知らない人ばかりで、場の雰囲気も重くて…。若かったから慰め方もわからないし。ただ隣に座って、姉さんたちが慰めているのを見ていただけだった」と語った。
続けて、「夜11時、12時くらいになって、ジニョン兄さんがあまり居場所がなさそうに見えた。それで兄さんの部屋に入ったんだけど、ジンシル姉さんと一緒に歌った曲があるって。未発表のデュエット曲を流してくれた。ミュージックビデオもあって、自然な姿を撮った映像だった。それを見ながら兄さんは泣いていた。私は若かったし、どう慰めていいかもわからなくて、ただ隣に座っていた。外に出てみたら、姉さんたちはもうみんないなくなっていて、私も帰ろうと思っていたところで、ジンシル姉さんのお母さんが『一晩だけ一緒に泊まっていってくれないか』と言われた」と明かした。
イ・ヒョリは「断ろうという気持ちは湧かなかった。自分が少しでも力になれるなら泊まっていこう、という気持ちでお母さんの部屋で寝たのだが、お母さんが私を抱きしめて寝てくれた。すると夢にジンシル姉さんが出てきた。実際には見たこともないのに、『ファンヒとジュンヒをよろしく頼むわね』って私に言った。夢は不思議だったけど、それで私がファンヒとジュンヒの世話をしたり、家を訪れたりということまではできなかった」と付け加えた。
遅れて注目されたこのエピソードに、ネットユーザーたちはイ・ヒョリの温かい人柄を称賛している。
実際、彼女は「マザー・ヒョレサ」と呼ばれるほど、様々な善行を実践してきた人物だ。捨て犬保護のボランティアを継続的に行っているのはもちろん、新型コロナウイルスが拡大し始めた初期には低所得者層のためにマスクを匿名で寄付し、2023年の江原道の山火事では1億ウォン(約1000万円)を寄付した。
『スーパーマーケット・ソラ』だけでなく、様々なバラエティ番組でも彼女は率直な姿を見せている。JTBCのバラエティ『ヒョリの民宿』では、自宅を訪れた客のことを覚えていて、真心のこもった相談や連絡を続けていたことでも称賛を受けた。
テレビのための演出ではなく、心からの行動で知られる「マザー・ヒョレサ」イ・ヒョリの姿が、高く評価される理由だ。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ヒョリ プロフィール
1979年5月10日生まれ。女性アイドルグループFin.K.L.(ピンクル)のメンバーだったが、2003年からのソロ活動で大ブレイク。“韓国のブリトニー・スピアーズ”と称された。その一方で、交際男性を公表したり、子供時代のイジメ体験を告白したりとエピソードも多数。韓国では「イ・ヒョリ“シンドローム”」なる造語が誕生するほど、絶大な人気を誇る。2013年7月には実力派ミュージシャンのイ・サンスンと結婚し、済州島(チェジュド)に生活拠点を移した。バラエティ番組『ヒョリの民宿』で披露したオーガニックな暮らしぶりが話題を呼んだ。
■【写真】“骨盤壊死”告白…元巨人投手と女優を親に持つチェ・ジュンヒ、激やせボディ
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