韓国の大手芸能事務所SMエンターテインメント(以下、SM)が、創立30周年記念コンサートを前に物議を醸している。所属アーティストたちが続々と“事務所の冷遇”を訴えているのだ。
SUPER JUNIORのイェソン(40)は最近、ファンコミュニケーションアプリbubbleで「SM TOWNの質問もたまに見られるが、まずは20年以上在籍した会社のイベントなので最大限参加はするが、アルバムの音楽にはほとんど参加できなかった」と綴った。
それとともに「特に、グループ曲の冷遇についてはもう話すことも疲れるし、したくもない」とし、「自分は自分の公演だけにまず集中しようと思うので、そのように知っておいてほしい」と付け加えた。
2025年で事務所創立30周年を迎えるSMは、ファミリーコンサート「SMTOWN LIVE 2025」や30周年アルバムなど、メモリアルイヤーを盛り上げるためにさまざまな準備を進めている。
だが、この過程で所属アーティストから事務所に対する不満の声が出ている。
実際、「SMTOWN LIVE 2025」への不参加が発表された少女時代のテヨンとRed Velvetのウェンディは、ファンコミュニケーションアプリを通じてSMを批判。
テヨンは「素敵なステージをやりたかった状況だったし、意欲を持って2~3曲をやりたかったので、準備するために会社に伝えて待っていたが、結論だけ言うと準備をしてくれなくて、そもそもできなくなった」とし、「意欲がないから、やりたくないからしないというわけでは絶対にない。もしかすると私に対して少しでも誤解されるかと思い、このようにお伝えする」と訴えた。
また、ウェンディも自身の不参加が公式発表された後、「会社と話をしたのは1カ月も前のことなのに、公示が今日になってようやく上がった。Red Velvet5人のステージを待つReVeluv(Red Velvetのファンネーム)が多かったと思うが、申し訳ない」と伝えていた。
なお、「SMTOWN LIVE 2025」は来る1月11日にソウルの高尺(コチョク)スカイドームでソウル公演を実施。以降、5月9日にメキシコ・メキシコシティ、5月11日にアメリカ・ロサンゼルス、6月28日にイギリス・ロンドン、8月9~10日に日本・東京で公演を行う予定だ。
◇イェソン プロフィール
1984年8月24日生まれ。本名キム・ジョンウン。2001年に所属事務所SMエンターテインメントによる「SM青少年ベスト選抜大会」に出演。歌部門の1位を獲得してオーディションに合格し、2005年にSUPER JUNIORのメンバーとしてデビューした。“イェソン”の名前の由来は「芸術的な声帯」という意味で、デビュー直前に事務所から「芸声」(イェソン)と名付けられた。ビジュアルの管理には非常にストイックで、ファッション誌のインタビューで「整形疑惑と聞くと気持ちいい。自分のビジュアルに関心を持ってくれているということだから」と明かしたこともある。
◇テヨン プロフィール
1989年3月9日生まれ。韓国・チョンジュ市出身。2007年に少女時代のメンバーとしてデビューした。優れた歌唱力と色白で上品な顔立ち、優しい性格などが評価され、グループ内で高い人気を誇る。2015年に待望のソロデビューを果たしてからは「信じて聴く」という枕詞が付くようになった。2019年には映画『アナと雪の女王2』の公式カバーアーティストに抜擢。劇中のメイン楽曲『Into the Unknown』を歌った。
◇ウェンディ プロフィール
1994年2月21日生まれ。本名ソン・スンワン。SMエンターテインメント所属。2014年にRed Velvetのメンバーとしてデビューした。幼少期から優れた歌唱力に定評があり、グループ内ではメインボーカルを担当している。グループ活動以前には、事務所の練習生から成るプレデビューチーム「SMルーキーズ」の一員として東方神起チャンミンの主演ドラマ『Mimi』(Mnet)の挿入歌を担当したことがある。
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