ソウル大学音楽学部名誉教授のソプラノ歌手パク・ノギョンさんがこの世を去った。享年89歳。
1935年に全羅北道・益山(チョルラブクド・イクサン)で生まれた故人は、ソウル大学音楽学部声楽科、ミュンヘン大学大学院声楽科を卒業した。その後、1965年に漢陽(ハニャン)大学音楽学部で教授を務めた彼女は、1970年に母校のソウル大学へと移り、後進を養成してきた。
1965年から1980年までは国立オペラ団の団員としても在職し、オペラ『ラ・ボエーム』『アイーダ』『リゴレット』『トゥーランドット』などで主演を務めたこともある。不毛の地と言われていた韓国声楽を世界レベルに引き上げた功労が認められ、2007年には大韓民国芸術院の会員にも選ばれた。
そのほかにも同年代最高クラスの声楽家たちとともに、ソウルボーカル4のメンバーとして全国を巡回したりもした。また特別なルックスとファッションセンス、コラムを連載するほど文章力も優れていた。
遺族は、ソウル大学音楽学部国楽科教授のキム・スングン(息子)、フランス・パリ・オペラオーケストラ・クラリネット首席のクラリネット奏者キム・ハン(孫)らがいる。
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