ソウル梨泰院の雑踏事故でこの世を去った俳優イ・ジハンさん、大学を名誉卒業も母は悲痛な訴え【全文】

2024年09月02日 話題

ソウル・梨泰院(イテウォン)で起きた雑踏事故でこの世を去った俳優イ・ジハンさんが東国(トングク)大学を名誉卒業したなか、母親が心情を伝えた。

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イ・ジハンさんの母親は最近、SNSに心境文を投稿。「私たちは遺影を持って卒業式に行きたくなかった。私の息子の死を認めたくなかったからだ」とし、「講堂の中に入ったが、卒業生全員が明るい姿で両親と花束を持っていた。その姿がとても羨ましかった。ジハンの卒業を祝う声はどこからも聞こえなかった。卒業証書を受け取る暇もないのに、そのような紙一枚がそんなに重要ではない。人生があまりにも虚しく、すべてに意味がなく、胸に火の玉が入っているように息をするのが難しかった」と伝えた。

そして、「主人公もいない卒業証書に何の意味があるのかという、もどかしい思いで、私たち家族は胸に大きな穴を一つ抱えて暮らしているようだった。ジハンのいない私たち家族の人生は、両足が地面ではなく、空中にふわふわと浮かんで、魂なしで歩き回る人々のように意味が感じられなかった。ジハンは触ることもできない名誉卒業証書を遺影の前に置いて涙を流しながらつぶやく」と述べた。

イ・ジハンさん
(写真提供=935エンターテインメント)イ・ジハンさん

なおイ・ジハンさんは2022年10月29日、梨泰院洞で起きた大規模な雑踏事故により亡くなった。享年24歳。彼は2017年にMnet『プロデュース101』シーズン2でデビューし、俳優として活動していた。

イ・ジハンさんの母親の投稿全文は以下の通り。

8月22日にジハンの名誉卒業式がありました。

卒業式に行ってきて酷く体調を崩してしまい、今日になってようやく正気に戻り、その日のことを回想してみます。

私たちはジハンの遺影を持って卒業式に行きたくありませんでした。

私の息子の死を認めたくなかったからです。

しかし、学校にジハンが誰かも知らない人がいるようで胸が痛く悲しいが、ジハンの遺影写真を絹の風呂敷に包んで持って行きました。

講堂の中に入りましたが、卒業生全員が明るい姿で両親と花束を持っていました。

その姿が私たちはとても羨ましかったです。

私たち3人は入った瞬間から涙が流れました。ジハンの卒業を祝うという声はどこにも聞こえませんでした。

私の家族は花束を用意しませんでした。受け取るジハンが私たちのそばにいないのが、とても悲しかったからです。名誉卒業証書をもらう必要がなかったのかという気もしました。

卒業証書を受け取る暇もないのに、それくらいの紙一枚が何でそんなに重要なのでしょうか。

人生があまりにも虚しく、すべてに意味がなく、胸に火の玉が入っているように息をするのが難しいのです。

主人公もいない卒業証書に何の意味があるのか…というもどかしい思いで、うちの家族は胸の中に大きな穴を一つ抱えて暮らしているようでした。

もしジハンが生きていて演劇映画科の友達と一緒に卒業したら、

もしジハンが生きていてお母さんとお父さんの花束を笑ってもらえたなら、

もしジハンが生きていて他の卒業生のように親と並んで立って卒業証書をもらっていたら…どんなに良かったのでしょうか。

そうすることができないので、すべてが無駄なことのようでした。

10月29日以降、ジハンのいない私たち家族の人生は、両足が地面ではなく空中にふわふわと浮かんで、魂なしで歩き回る人々のように、どんなことにも何の意味も感じられなくなりました。

ジハンは触れることもできない名誉卒業証書をジハンの遺影の前に置いて、お母さん、お父さん、お姉さんは涙を流しながらつぶやきます。

「ジハン名誉卒業おめでとう」という言葉です。

心残りのない私たち3人はその日、お互いの手を握ってとめどなく涙だけ流しました。

聞いてるよね?ジハン?見てるんだよね?

愛してるし、すごくすごく会いたい。

(記事提供=OSEN)

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