パリ五輪に出場中のサーフィン男子オーストラリア代表の選手が、韓国側の抗議によって“旭日旗サーフボード”の使用を撤回していたことがわかった。
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「韓国広報専門家」を自称する誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授は8月2日、自身のSNSなどを通じて、「パリ五輪でオーストラリアのサーフィン選手が旭日旗模様のボードを競技に使用しようとし、撤回したことが後になって知られて話題になっています」と伝えた。
ソ教授によると、“旭日旗サーフボード”を使用しようとしたのはサーフィン男子オーストラリア代表のジャック・ロビンソン(26)だ。
同選手は大会前、自身のSNSに“旭日旗サーフボード”の写真を投稿し、「あと2日…AIにインスピレーションを受けたボード」と綴った。
“AI”とは、アメリカ出身の伝説的サーファーで知られ、2010年に32歳の若さでこの世を去ったアンディ・アイアンズさんのイニシャル。アイアンズさんは生前、旭日旗模様のサーフボードを好んで使用していたという。
ただ、ロビンソンが“旭日旗サーフボード”の使用を試みていたことにサーフィン男子韓国代表のソン・ミン監督が気付くと、これを大韓体育会に伝え、大韓体育会はオーストラリアオリンピック委員会(AOC)に正式に抗議した。
抗議の結果、“旭日旗サーフボード”を使用しないという回答を得たようだ。前出のロビンソンの投稿も、現在は削除された状態となっている。
この一件を受け、ソ教授は「前回の東京五輪でも旭日旗応援が登場し、大きな議論となりました。しかし、今回の件は五輪の競技前に措置を執ったという点でとても意味が大きいです」とコメント。
そして、「私もパリ五輪開幕に先立ち、国際オリンピック委員会(IOC)に旭日旗応援を防いでほしいという要請メールを送るなど、国際スポーツイベントでの“旭日旗退出”の先頭に立ってきただけに、これからもっと最善を尽くしてみます」と、引き続き旭日旗の掲出を警戒する旨を伝えていた。
なお、ロビンソンはフランス領ポリネシアのタヒチ島で実施中のパリ五輪・サーフィン男子で準決勝まで進出している。準決勝は来る4日に行われる予定だ。
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