メダル獲得まであと一歩に迫ったシン・ユビンの、“天才少女”時代が再注目されている。
シン・ユビンは8月1日(日本時間)、フランス・パリのパリ南アリーナで行われたパリ五輪・卓球女子シングルス準々決勝で平野にセットカウント4-3(11-4、11-7、11-5、6-11、8-11、9-11、13-11)で勝利し、準決勝進出を果たした。
シン・ユビンは第1~3ゲームを先取し、圧勝するかと思われたが、第4ゲームから平野の反撃が開始。3ゲーム連続で奪われ、フルセットにまでもつれ込んだ。
それでも、最終第7ゲームでデュースの接戦を制したシン・ユビン。平野に2度もマッチポイントを奪われながらも、見事な劇的勝利だった。試合後、敗れた平野は号泣した姿を見せていたが、勝者のシン・ユビンも涙を流していたほどだ。
そんなシン・ユビンは、昔から“天才少女”として韓国では広く知られていた。
2009年、5歳の時に出演した“一芸披露”番組『スターキング』(SBS)で彼女は、88年ソウル五輪の金メダリスト(女子ダブルス)、ヒョン・ジョンファを相手にフルスマッシュを決めたことがあり、「大きくなる木は新芽の時から違う(大成する人は幼少期から違う)」ということを自ら証明。スマッシュを決められたヒョン・ジョンファも舌を巻いて絶賛したほどだ。
それから15年後、シン・ユビンはイム・ジョンフンと共に混合ダブルスで銅メダルを獲得し、韓国卓球界に“12年ぶり”に五輪メダルをもたらした。この様子を解説委員として見守ったヒョン・ジョンファは「女子卓球界を代表する選手」と愛情をたっぷり込めて称賛した。
視聴者たちは、15年前のシン・ユビンとヒョン・ジョンファの出会いが、現在の代表選手、解説委員と繋がった場面に大きな感動を感じているようだ。「伝説の始まりが伝説に出会った時」「この子は大きくなって世界ランキング3位になります」「シン・ユビンの試合を解説するヒョン・ジョンファ監督、格好良い」などの反応を示している。
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