パリ五輪・柔道女子57キロ級で金メダルを獲得した日本出身の出口クリスタ(カナダ)が、悪質なコメントに対する苦痛を訴えた。
出口クリスタは8月1日(日本時間)、自身のインスタグラムに文章を掲載して「コメント欄を見ていて悲しくなる」と書き、悪質な“書き込みテロ”によって苦しんでいると伝えた。
出口は「選手をかばいたくなる気持ちもわかるけど、こういうところでの不毛な争いは国や選手、いろんな人を巻き込んでマイナスなイメージを受け付けるだけで、得する人は誰一人としていない」と話した。
また「ネガティブな意見を持つなと言っているのではなく、他人が悲しくなるような言葉の矢をわざわざ放たなくてもいいのではないか」とし、「たしかにしょっぱい試合ばかりだったが、皆が自分のベストを尽くした」と付け加えた。
先立って出口クリスタは、7月29日に行われた柔道女子57キロ級決勝で、日本国籍を放棄して韓国代表となったホ・ミミを破り、金メダルを獲得した。決勝で出口クリスタは、ホ・ミミに「反則勝ち」を収めた。ホ・ミミは審判から「偽装攻撃」として指導を相次いで受けた。
すると国内外のオンラインユーザーが出口クリスタのSNSに「金メダルの資格がない」「審判のおかげでメダルを取った」などの悪質なコメントを寄せた。
文章の最後で出口クリスタは「畳に立った人たちは互いをリスペクトして、ベストを尽くしているのだから、応援してくれた皆様にもそうしてもらえるとありがたい」と要請した。
ホ・ミミとの試合後のインタビューで出口クリスタは「より良い柔道のために私たちが変えなければならないことがあると思う」と話していた。
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