「日本が勝利を掴みかけたが“不可解な判定”」と韓国メディアも同情…自国バスケとの対比に虚しさも【パリ五輪】

日本のバスケットボールがNBA新人王を擁するフランスを撃破寸前まで追い詰めた。

【注目】パリ五輪前の日本に1勝1敗!“日韓戦”で得たもの

バスケ男子日本代表は7月31日(日本時間)、パリ五輪・バスケットボール男子予選リーグ第2戦でフランスと対戦し、延長戦の末、90-94で敗れた。

第1戦でドイツに77-97で敗れた日本は2敗目を喫し、脱落の危機にある。日本は8月2日に行われるブラジル戦で必ず勝たなければ、8強トーナメントに進む可能性がない。対するフランスは第1戦でブラジルを78-66で破っており、2勝目を挙げて8強トーナメント進出を確定させた。

最後に不可解な判定

日本がほぼ掴みかけた勝利だった。

NBAで活躍するエース八村塁が24点を挙げ、個人技の強さを見せた。河村勇輝は176cmの身長でコートを駆け回り、スリーポイントシュートを6本決めた。ジョシュ・ホーキンソンは16点を記録し、NBA新人王ビクター・ウェンバンヤマを効果的に抑えた。

第4クォーター中盤、日本に危機が訪れた。八村が2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場となった。

エースが退いたが、日本は崩れなかった。河村を中心に持ちこたえた。第4クォーター終了5分45秒前、河村がスリーポイントシュートを決めて、ファウルまで得た。4点プレーを完成させた河村は、すぐにレイアップシュートも決めた。日本が78-77と逆転した。

終了1分6秒前、河村のパスを受けたホーキンソンがジャンプシュートを決めた。フランスのエバン・フォーニエにスリーポイントシュートを許した後も、再び河村がフリースロー4本決めた。終了まで16秒を残し、日本が84-80でリードして勝利が見えていた。

しかし不可解な判定が出た。終了10秒前、マシュー・ストラゼルがスリーポイントシュートを放つと、河村のファウルが宣言された。接触はほとんどなかったが、ファウルが吹かれた。

不可解な判定が出たシーン
(写真提供=USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)不可解な判定が出たシーン

試合中、激しい接触が繰り広げられたが、審判は一貫して「ハードコール」で対応していた。しかし勝負の分かれ目でホームチームのフランスに有利な「ソフトコール」が出た。河村はファウルではないと主張したが、受け入れられなかった。

ストラゼルが追加のフリースローも成功させ、4点プレーを完成させた。勝負は84-84の延長戦に突入した。八村が退場し、ホーキンソンまで足首を負傷した日本はそれ以上持ちこたえられなかった。ウェンバンヤマがバスケットカウントとスリーポイントシュートを決め、勝利を掴んだ。ウェンバンヤマは延長戦で10点を挙げ、最後に試合を支配した。

河村は最後までスリーポイントシュートを決めて抵抗したが、すでに勝負は決まっていた。負けはしたが、河村はスリーポイントシュート6本を含む29点、7リバウンド、6アシスト、1スティールで世界を驚かせた。FIBAランキング9位のフランスが河村の大活躍によって、沈没寸前まで追い詰められた。

ウェンバンヤマは18点、11リバウンド、6アシスト、2スティール、2ブロックショットの活躍。216cmのルディ・ゴベアも7点、15リバウンド、2ブロックショットとした。

日本は敗れたものの、バスケットボールにおいて身長がすべてではないことを明確に示した。試合後、河村は「ファウルではなかった。ストラゼルは良いシューターで、タフなショットをよく決めた」と悔しさをにじませた。

フランスとの接戦を展開した実力から見れば、日本がブラジルを倒すことは十分に可能だ。日本がベスト8に進出する可能性はまだ残されている。

一方で、韓国の男子バスケットボールのオリンピック出場は、1996年アトランタ五輪が最後だ。韓国は当時、グループリーグで5戦全敗し、順位決定戦でも2戦全敗して12カ国中12位に終わった。

その後、韓国男子バスケットボールは28年間、オリンピックの舞台に立っていない。

(記事提供=OSEN)

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