ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(35)は、16年前の“ビッグバード訪問”を記憶していた。
イニエスタは2月19日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループG第2節の水原三星ブルーウィングス対ヴィッセル神戸戦にフル出場し、チームの1-0の勝利に貢献した。
ゴールやアシストこそ記録できなかったものの、古橋亨梧の決勝ゴールの起点となるなど、別格の存在感を見せつけた。
神戸としても簡単な勝利ではなかっただろう。水原は守備時に5バックを敷いて神戸の攻撃を防ぎ、イニエスタにも強烈なプレッシャーを与えた。起点となるイニエスタが封じられたことで、神戸は攻撃に活路を見出せずにいた。
試合後、イニエスタは「本当に難しく厳しい試合だったが、最後まで努力し続けた。その結果、勝ち点3を得られたことは我々にとってとても重要なことだ」とアウェーでの勝利に満足感を示した。
イニエスタの“ビッグバード”(水原ワールドカップ競技場の愛称)訪問は、今回が2度目となる。
2004年7月29日、当時20歳のイニエスタはバルセロナと水原三星との親善試合に出場し、ビッグバードのピッチを駆け回った。試合は1-0で水原三星が勝利している。
約16年前のことではあるが、イニエスタは当時をまだ記憶していた。「とても昔のことだが記憶している。再び(韓国に)来られて良かったし、試合ができて幸せだ」と笑みを浮かべた。
チームとしても個人としての初めてのACLで輝きを放ったイニエスタ。今後も彼の活躍に注目だ。
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