「映画『パラサイト』に次ぐ韓国最高の輸出品」とも…メジャー挑戦の“日本キラー”は何を語る?

セントルイス・カージナルスに加入したキム・グァンヒョン(32)が、メジャーリーグへの適応をスムーズに進めている。

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昨シーズン終了後にメジャー挑戦を表明したキム・グァンヒョンは、カージナルスと2年800万ドルの契約を締結。夢にまで見たメジャーの地を踏むことになった。

野球の才能に優れたスーパースターがしのぎを削るメジャーで生き残るには、デビュー初年度から目立った活躍を見せなければならない。それはキム・グァンヒョン自身もよく理解している。

インタビューに応えるキム・グァンヒョン

彼は千載一遇のチャンスを掴み取るべく、行動でその意思を示してきた。メジャーで活躍するトロント・ブルージェイズのリュ・ヒョンジン(32)や、かつてメジャーを経験した元阪神オ・スンファンからアドバイスを聞き、韓国よりも温暖な沖縄でコンディションを調整した。

アメリカ入り後は前所属のSKワイバーンズのキャンプでトレーニングを行い、カージナルスのキャンプ地であるフロリダ州のジュピターでは、球団関係者との親密度を高めるべく動いた。

公式トレーニングを前に個人トレーニングを行うなど、自分を信頼してくれたカージナルスに良い印象を残すべく、キム・グァンヒョンは努力を続けている。

「ブルペンよりも実戦で…」出場機会確保への思い語る

早期のコンディショニングが功を奏し、キム・グァンヒョンは2月12日(日本時間)にブルペン投球を開始することができた。同日、午前8時前にクラブハウスに姿を現したキム・グァンヒョンは、現場に集まった多くの韓国取材陣に笑顔を見せた。

その場にいたスタッフには、韓国の取材陣を“My Friend”と紹介したほどだ。

ブルペンで投球するキム・グァンヒョン

ブルペンで計48球を投げ込んだキム・グァンヒョンは、取材陣に「毎年この時期はワクワクや期待、不安が入り混じる。緊張感は緩めずに、ブルペンでの投球回数を増やして身体を仕上げたい」と語った。

この日、ブルペンでキム・グァンヒョンはファストボール7割、ブレイキングボール3割を投げた。100%までは行かずとも、感触は悪くないとキム・グァンヒョン自身は評価する。

「まだ完璧ではない。もっとコンディションを引き上げられるよう努力したい」と述べたキム・グァンヒョンは、来る練習試合で印象的なピッチングを披露し、先発ローテーションに食い込むことを目標としている。

今後、キム・グァンヒョンはブルペン投球や実戦形式のライブピッチングが予定されている。

「最大限バランスを取り、自分の臨むコースに投げられるよう集中しなければならない。今日は僕を見る目やカメラが多く、プレッシャーを感じた。今後こうした文化に適応できれば、もっと良くなるだろう」と語った。

キム・グァンヒョンは次回のブルペン投球で60球を投げ込む予定であり、ライブピッチング後は不足した部分を最後のブルペン投球で補う考えだ。

「最後のブルペン投球では70球程度を投げる予定だ。(2月)23日に練習試合があるが、ブルペンでの投球回数よりも実戦での投球回数を増やすことが賢明だろう」と、出場機会確保への思いを述べた。

地元メディアは絶賛も…本人は謙虚に覚悟誓う

春季キャンプ開幕後、キム・グァンヒョンはアメリカ現地でも高い関心が寄せられている。カージナルスの地域メディアは、キム・グァンヒョンを「映画『パラサイト』に次ぐ韓国最高の輸出品」と評価するほどだ。

春季キャンプでトレーニングに励むキム・グァンヒョン

自身に寄せられる関心の高さに、キム・グァンヒョンは「韓国ではここよりも強烈だった。プレッシャーを感じてしまえば、それが新たなプレッシャーを生む。最大限、自分のルーティンに貫きやってきたことを披露したい」と強調した。

また、「新しいことへの挑戦は大変だが、良いことでもある。僕はポジティブな意味を感じてここに来た。韓国のファンをはじめすべてのファンが応援してくれるだけに、気分良く生活できるだろう。新人のつもりで、僕から一歩踏み出して早く適応したい」と、メジャーに挑む思いを語った。

最後にキム・グァンヒョンは、「自分自身に恥ずかしくないよう、最善を尽くしたピッチングをしたい」とデビュー初年度に臨む覚悟を明かにした。

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