日本と“同じ土俵”にも立てなかった韓国男子バレー…VNL出場失敗が突き付ける冷酷な現実とは?

FIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)出場を逃した男子バレー韓国代表が、再び厳しい現実と向き合うことになった。

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ラミレス監督率いる韓国(世界ランキング27位)は、バーレーン・マナーマで開催されたAVCチャレンジカップを3位で終えた。

プールCではインドネシア(同53位)をセットカウント3-0、カタール(同21位)をセットカウント3-2で破り、首位でプール通過を果たした韓国。

準々決勝を経て、準決勝ではプールA2位通過のパキスタン(同49位)と対戦したが、セットカウント1-3で敗れた。昨年の杭州アジア大会決勝トーナメントでストレート負けを喫し、アジア大会で61年ぶりにメダル獲得を逃す屈辱を味わった相手に対し、リベンジすることはできなかった。

決勝進出に失敗した韓国は、3位決定戦でカザフスタン(55位)をセットカウント3-1で下し、3位で大会を締めくくった。昨年に続き、2年連続の銅メダルだ。

VNLから遠ざかる韓国

今年3月にブラジル出身のラミレス監督を新たに選任し、若い選手でメンバーを構成して大会に臨んだ韓国だが、前回と同じ結果を受け入れるしかなかった。

VNL出場のための実質的な“アジア予選”と言えるAVCチャレンジカップで、優勝はおろか決勝進出を逃した事実は冷静に受け止めなければならない。

韓国がVNLに出場したのは2018年が最後だ。当時は1勝14敗を記録し、出場16カ国中最下位の16位で下部リーグのチャレンジカップに降格した。

日本なども出場しているVNLに復帰するためには、AVCチャレンジカップで優勝することが必須だった。

同大会で優勝すれば、アジア代表として7月に8カ国で行われるFIVBバレーボール・チャレンジャーカップへの出場権を獲得できた。

また、チャレンジャーカップで優勝を成し遂げれば、2025年のVNLへの出場権を得られたが、いずれも失敗した。

韓国は2022年、開催国の資格でチャレンジャーカップに出場しているが、準決勝敗退に終わっている。

VNLは2025年から出場国が従来の16カ国から18カ国に拡大されるだけに、なおさら出場失敗が残念だ。韓国は近くにすら届かず、居場所を失った。今はただ、次回大会の出場を誓うしかない。

男子バレー韓国代表
(写真提供=OSEN)男子バレー韓国代表(写真は杭州アジア大会)

せめてもの収穫は若手の活躍だ。

今大会では、チョン・ジソク(29)やホ・スボン(26)が負傷、イム・ドンヒョク(25)が兵役による入隊など、主力の一部がメンバーを外れた。

代わりに、国内Vリーグで黄金世代「99ズ」と呼ばれるイム・ソンジン(25)、キム・ジハン(25)、イ・サンヒョン(25)をはじめ、チョン・ハニョン(22)らが主軸を担った。なかでも、キム・ジハンは大会ベスト7のアウトサイドヒッター賞を受賞した。

イタリアのモンツァでプレーするイ・ウジン(19)なども経験を積んだなか、セッターのファン・テクウィ(27)をはじめ、代表初選出のハン・テジュン(20)もコートに立った。今大会を通じて、韓国男子バレー世代交代の可能性が見えた。

28位だった韓国の世界ランキングは、大会を終えて27位に1ランクアップした。

「一つのチーム文化を作り、良い成績を出すのが目標だ」と誓ったラミレス監督の今後の歩みにも注目が集まる。

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