女子バレー韓国代表が、FIVBバレーボールネーションズリーグ(VNL)で再び連敗に陥った。
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フェルナンド・モラレス監督率いる韓国は、6月3日(日本時間)のポーランド(世界ランキング3位)戦を最後にVNL第2週の日程を終えた。
韓国は去る5月20日の第1週最終戦でタイ(同13位)に勝利し、2021年から続いたVNL30連敗の泥沼を断ち切った。
当時はエースのカン・ソフィ(26)が両チーム最多となる22得点を記録。パク・ジョンア(31)とチョン・ジユン(23)も各16得点を記録し、アタックをけん引した。
ミドルブロッカーでもイ・ジュア(23)が11得点とイ・ダヒョン(22)が8得点を挙げるなど、モラレス監督が望んだ“全員攻撃”がコート上で表れた。
同日の勝利で、韓国は世界ランキングを40位から37位に押し上げた。
しかし、第2週は初戦でブルガリア(同23位)にフルセットの末敗れ、2連勝に失敗した。
カン・ソフィの23得点を皮切りに、イ・ダヒョンが17得点、パク・ジョンアが16得点、チョン・ジユンが12得点、イ・ジュアが11得点を上げるなど、5人の選手が二桁得点をマークしたが、勝ち点1のみの追加にとどまった。
その後は再び「世界の壁」に屈した。ポーランド、トルコ(同1位)、カナダ(同10位)に3連続ストレート負けを喫した。
特に、カナダ戦は3セットいずれも20得点台に達することさえできなかった。アタック得点(21-44)をはじめ、ブロック(8-5)、サーブ(4-9)などすべての攻撃指標で劣勢だった。
30連敗を止めてからわずか2週間で、今度は4連敗の沼に陥り、世界ランキングも39位に後退した。VNLも第2週を終え、1勝7敗の16チーム中14位に沈んでいる。
今年3月から新たに指揮を執るモラレス監督は、「全員攻撃」を追求し、スピーディーなパターンプレーを強調している。
また、VNLセッター部門3位のキム・ダイン(25)は中央を積極的に活用しながら試合を展開しているが、成熟にはもう少し時間を要するものとみられる。
カギは沈んだ雰囲気を引き上げることだ。
タイを制した後、韓国は勢いに乗った。プレーでも自信が表れた。身長など体格面で優位に立つチームを相手に、アタックはもちろんブロックで上回る場面もあったが、第2週の最終戦ではこれといったプレーを見せられなかった。“再整備”が必要だ。
第2週を終えた韓国は、第3週から日本の福岡県に移動する。
そして、6月12日の日本(同6位)との初戦を皮切りに、13日にフランス(同19位)、14日にイタリア(同4位)、16日にオランダ(同9位)と対戦する予定だ。
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