臨時監督は元ヴィッセルFWに、5月中の正式決定ならず…サッカー韓国代表が6月のW杯予選に向けて再始動

韓国サッカー協会(KFA)が5月中の監督選任に失敗した。

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KFAは5月20日、6月に開かれる2026年北中米W杯アジア2次予選の2試合を、臨時監督体制で行うと発表。シンガポールとのアウェー戦(6月6日)、中国とのホーム戦(11日)で指揮を執る臨時監督は、キム・ドフン(53)氏が選ばれた。

KFAは今回の決定について、「代表監督選定のための交渉が続いており、6月のAマッチ前まで選任が終わらない可能性がある。この場合に備えて20日午前、国家代表戦力強化委員会議を開いて議論した結果、6月に2試合を担当する臨時監督にキム・ドフン監督を選任することで意見が一致した」と明らかにしている。

韓国サッカー協会は5月中に監督を選任するという目標を立て、第一候補として元リーズ・ユナイテッド監督のジェシー・マーシュが挙がっていたが、彼は5月14日にカナダ代表監督に就任。続いて、トルコのシェノル・ギュネシュが有力視され、トルコメディアが韓国代表と3年契約を結んだと報じるも、KFAは否定していた。

キム・ドフン
(写真提供=KFA)キム・ドフン監督

今回選ばれたキム・ドフン監督は現役時代、全北現代モータース(95~02)、ヴィッセル神戸(98~99)、城南一和天馬(03~05、現・城南FC)でプレー。代表でもストライカーとして活躍した。

現役引退後は2005年に城南一和でコーチとしてセカンドキャリアを歩み始め、仁川(インチョン)ユナイテッド(15~16)、蔚山(ウルサン)現代FC(17~20、現・蔚山HD FC)の監督を務めた。2020年には蔚山をAFCチャンピオンズリーグ優勝に導いたことがある。2021年からは約1年間、ライオン・シティ・セーラーズFC(シンガポール)でも指導している。

チョン・ヘソン戦力強化委員長は、「キム・ドフン監督は指導者として多様な経歴を積みながら能力と成果を見せた」と評価し、「シンガポールリーグでチームを優勝に導くなど、現地環境をよく知っている点も選任理由として作用した」と付け加えている。

さらに協会は、U-19代表の新監督に東明(トンミョン)大学のイ・チャンウォン監督を選任。全南(チョンナム)ドラゴンズ、浦項(ポハン)スティーラーズでプロ生活を送ってきたイ・チャンウォン監督は、浦項製鉄高の監督として高校の舞台で優れた成果を収め、有望株育成の専門家として注目された。その後、大田(テジョン)ハナシチズンのコーチ、大邱(テグ)芸術大学の監督を歴任した。

イ・チャンウォン
(写真提供=KFA)イ・チャンウォン監督

U-19代表は来年開催のAFC U20アジアカップとFIFA U-20ワールドカップに向けて用意しており、6月4~10日に中国で開かれる4カ国親善大会に出場する。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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