「マリノスと戦いたかった」蔚山現代GKチョ・ヒョヌが語る“死闘”「会場の雰囲気が素晴らしく…」

蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)のGKチョ・ヒョヌ(32)が、“試合をしたかった”横浜F・マリノスとの死闘を終え、率直な思いを明かした。

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蔚山は4月24日、横浜国際総合競技場で行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦で横浜FMと対戦。2-3で2戦合計スコア3-3とし、PK戦で4-5と敗れた。

ホーム第1戦を1-0で先勝して迎えた蔚山だが、アウェイ第2戦では前半で3失点を喫する苦戦ぶり。その後横浜FMに退場者が発生し、前半のうちに2点を返してイーブンとするも、“あと1ゴール”が生まれなかった。

結局、PK戦で5人目を務めたMFキム・ミヌ(34)のキックが相手GKポープ・ウィリアム(29)が止められ、ACL決勝進出を逃す形となった。

「ユ・サンチョルさんなど良い関係があるチームなので…」

「キム・ミヌ選手が(PKを)決められなかったですが、自分も(相手のPKを)止めることができなかったので、むしろ自分の方が申し訳なく感じています。自分により失望しているし、足りない部分が多かったと思います」

そう敗戦の責任を口にしたのはチョ・ヒョヌだ。韓国代表でW杯やアジアカップなど数多く経験している守護神は、悔しい敗戦の後にも「我々もこの先多く試合が残っているので、韓国に帰ってまた次のKリーグの試合を準備したいと思います」と前を向く。

チョ・ヒョヌ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)PK失敗を悔やむキム・ミヌ(中央)に寄り添うチョ・ヒョヌ(左)

PK戦では“元同僚”のMF天野純(32)との対峙も見られた。結果はチョ・ヒョヌの逆を突いた天野が冷静にキックを成功させたが、当時の心境については「(横浜FMの)PKの情報がほとんどなく大変でした。ただ、天野純と自分の対決ではないですし、お互いに最善を尽くしました。自分自身、別に抱いている感情もありません。全員が苦労したと思います」と伝えた。

また、「今日は雨が降っているにもかかわらず、こうして日本の方々もたくさん来てくださって、本当に会場の雰囲気が素晴らしかったです。蔚山から来ていただいた方々にも本当に感謝していますし、今日は本当に良かったです」と、激闘を彩った会場の熱気にも言及。

そのうえで、「自分は横浜F・マリノスというチームを試合をしてみたかったんです」とし、初対決となった横浜FMとのACL準決勝をこう振り返っていた。

チョ・ヒョヌ
(写真提供=韓国プロサッカー連盟)チョ・ヒョヌ

「何より、ユ・サンチョルさんなど良い関係があるチームなので、自分自身とても大きな意味のある試合でした。“韓日戦”ではありますが、お互いに多くの人々の前で最善を尽くす試合を見せられたと思います」

「これからも多く対戦が実現すれば良いですし、来年以降もまた高い舞台で会って、再び良い試合ができたらと思います」

(取材・文=姜 亨起/ピッチコミュニケーションズ)

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