韓国サッカー界の“悪童”と呼ばれ、かつて大宮アルディージャにも在籍した元韓国代表FWイ・チョンス(42)が、一般市民と口論を繰り広げた。
去る3月31日、韓国のとあるYouTubeチャンネルでは、前日の30日に仁川(インチョン)広域市の桂陽(ケヤン)区で保守系与党「国民の力」のウォン・ヒリョン候補と選挙カーに乗り、選挙運動をしていたイ・チョンスの映像が公開された。
仁川の桂陽乙選挙区は、革新系最大野党「共に民主党」イ・ジェミョン代表が現役議員である地方区で、今回の韓国総選挙ではイ・ジェミョン代表とウォン・ヒリョン候補が対決することになっている。
そんなウォン・ヒリョン候補の後援会長を受け持つイ・チョンスは選挙運動中、路上を通りかかったとある市民から「うるさい」と言われると、「アボニム(お父さん)がもっとうるさいです」と言い返した。
また、「アボニム、やめてください。私は“話すこと”ができるんです。そうすると、イ・ジェミョン候補がさらに悪くなりますよ。なぜなら、(イ・ジェミョン候補の方が)やらせたのですから。そんなことをしてはいけません」と続けた。
さらには、「アボニム、喧嘩を売ろうとしてはいけません。アボニムのせいで25年間発展がないんですよ。権力者を選ぶ場ではなく、働き手を選ぶ場です」と伝えていた。
なお、イ・チョンスは2020年の総選挙の際、「共に民主党」元代表のソン・ヨンギル氏の支援遊説に出るなど、当時は「共に民主党」を支援していた。
ところが、今回の総選挙では政党を変え、「国民の力」ウォン・ヒリョン候補の支援に乗り出している。
イ・チョンスは1981年7月生まれの42歳。現役時代は韓国Kリーグのほかスペインのレアル・ソシエダとヌマンシア、オランダのフェイエノールト、サウジアラビアのアル・ナスル、日本の大宮アルディージャなど海外でもプレー。韓国代表では2002年日韓W杯や2006年ドイツW杯などに出場した。
2015年11月の現役引退後はタレントや解説者の活動のほか、仁川(インチョン)ユナイテッドの戦力強化室長を務め、現在はYouTubeチャンネル『リ・チュンス』などで活動を繰り広げている。
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