韓国代表DFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)のレアル・マドリード移籍説が飛び出た。
スペインメディア『ピチャヘス』は3月25日(日本時間)、「バイエルン・ミュンヘンはアルフォンソ・デイビスの復讐のため、レアル・マドリードのスターを選んだ。彼らは2025年、自由契約(FA)選手になるデイビスを諦め始め、復讐を望んでいる」と報じた。
バイエルンの主力左SBであるカナダ代表のデイビスは、爆発的なスピードと強靭なフィジカルを武器に攻守両面で存在感を見せている。2018年からバイエルンのユニフォームでプレーしており、2019-2020シーズンから本格的に主力の座を掴んだ。2020年には2025年まで長期契約を結んでいる。
しかし、今となってはバイエルンとの別れを準備しているようだ。今シーズン終了後、残りの契約期間は1年となるが、依然として再契約の便りはない。
バイエルンとしてはデイビスの残留を望んでいるが、しかし年俸などの契約条件で意見の相違がある。スペインメディア『アス』によると、デイビスは年俸1300万ユーロを望んでいるという。
これに乗じてレアルが接近。ドイツメディア『シュピーゲル』や『スカイスポーツドイツ版』などによると、彼はすでにレアル・マドリードと年俸交渉、口頭合意を終えたという。
そんななか、『ピチャヘス』はバイエルンがデイビスを失う代わりに、レアル・マドリードの中心選手の獲得を目指す計画だと主張。「復讐を夢見るバイエルン・ミュンヘンはレアル・マドリードの守備スターを迎え入れようとしている」とし、「レアル・マドリードはすでに、2021年にダヴィド・アラバを移籍金ゼロで獲得しており、今回はデイビスを追っている。これはバイエルン・ミュンヘンが歓迎しないことだ」と伝えた。
同メディアによると、その中心選手とはドイツ代表DFのアントニオ・リュディガーだそうだ。この過程で、キム・ミンジェの名前まで言及されている。
バイエルン・ミュンヘンはリュディガーの獲得に向けて、キム・ミンジェも差し出す可能性があるという。『ピチャヘス』は、「バイエルン・ミュンヘンはレアル・マドリードを説得するため、昨夏合流したキム・ミンジェを移籍に含むことができる」と見通した。
先立って2022-2023シーズン、ナポリで大活躍した際もレアルとの噂もあった。レアルがスカウトを派遣し、キム・ミンジェを調査していたが、すでにリュディガー、アラバ、ミリトンと駒は揃っていたため、実際に獲得とはならなかった。
そんなキム・ミンジェにレアル移籍の話が出た状況だが、主力CBが3人もいる上、2005年生まれの若手レニー・ヨロを狙っていると情報もある。もしもキム・ミンジェのレアル移籍が実現したとしても、熾烈なポジション争いが待っていることだろう。
『ピチャヘス』も「しかし、キム・ミンジェはレアル・マドリードの計画に含まれていない。彼らはヨロを未来のセンターバックに選んだ。今回の作戦は、バイエルン・ミュンヘンとしては一種の妄想を意味する」と付け加えている。
欧州サッカー移籍市場の専門家、ファブリツィオ・ロマーノ氏も「価値の高い選手たちがミュンヘンを離れるという推測がある。しかし私が理解する限り、具体的な内容はない。今重要なのは新しい監督だ」とし、「キム・ミンジェも未来が不透明な選手の一人だ。しかし、選手たちの移籍には常に監督の決定が伴われる。そのため、トゥヘル監督の交代がカギとなるだろう」と強調した。
(記事提供=OSEN)
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