名古屋生まれ“韓国のイチロー”、憧れの“本物のイチロー”と感激対面!「架け橋」はジャイアンツ監督

名古屋生まれの“韓国のイチロー”が、幼い頃から憧れてきた“本物のイチロー”と対面した。

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サンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフ(25)は3月11日(日本時間)、米アリゾナ州ピオリアで行われたシアトル・マリナーズとのオープン戦に「1番・中堅手」で先発出場し、3打数1安打1三振を記録した。

韓国プロ野球KBOリーグ通算884試合で打率0.340(3476打数1181安打)、65本塁打、515打点、OPS(出塁率+長打率)0.898を記録したイ・ジョンフは、韓国最高の打者としてMLB球団の注目を集めてきた。

2022年シーズンは142試合に出場して打率0.349(553打数193安打)、23本塁打、113打点、OPS 0.996を記録し、打撃5冠王(首位打者、最高出塁率、最高長打率、最多打点、最多安打)及びシーズンMVP受賞と個人タイトルを総なめする最高のシーズンを送った。

MLB進出を控えた昨季は足首負傷でシーズンを早く終えたが、86試合で打率0.318(330打数105安打)、6本塁打、45打点、OPS 0.861を記録。冬にジャイアンツと6年1億1300万ドル(日本円=約164億円)で契約し、MLB進出に成功した。

MLBデビューを控えているイ・ジョンフは、春季キャンプのオープン戦で7試合に出場し、打率0.368(19打数7安打)、1本塁打、3打点、3得点、1盗塁、OPS 1.008という活躍ぶりで期待感を高めている。

イ・ジョンフ
(写真提供=OSEN)イ・ジョンフ

「イ・ジョンフはイチローと似ている。だが…」

『MLB.com』は「イ・ジョンフは昨年12月、オラクル・パークで行われた入団記者会見で、幼い頃の憧れだったイチローを思って背番号51を着用したと話していた。イ・ジョンフはついに、幼い頃の憧れと会う機会を得た。ボブ・メルビン監督がこの日の試合に先立ち、2人の有名外野手が顔を合わせる場を設けた」と、イ・ジョンフとイチロー氏の出会いに注目した。

イチロー氏はMLB通算19シーズンで2653試合に出場し、打率0.311(9934打数3089安打)、117本塁打、780打点、1420得点、509盗塁、OPS 0.757を記録した伝説的な日本人メジャーリーガーだ。

日本プロ野球を平定してMLBに進出した2001年、ア・リーグのオールスター、ゴールドグラブ賞、シルバースラッガー賞、新人王、MVPを席巻し、華やかにメジャーデビューに成功。2004年にはMLB歴代単一シーズン最多安打の新記録(262安打)を達成し、オールスター10回、ゴールドグラブ賞10回、シルバースラッガー賞3回、打撃タイトル2回、新人王、MVPなど華麗な受賞経歴を残した。

イチロー
(写真提供=OSEN)イチロー氏

イチロー氏がマリナーズでプレーした2003~2004年にチームを率いたメルビン監督は、イ・ジョンフとイチロー氏の出会いを取り持ったことについて「本当に素敵だった。我々は2人がしばらく会えるように手配した。イチローはここを訪れ、イ・ジョンフに会ってくれるほど親切だった。彼は幻想的な人だ」とし、イチロー氏に感謝の気持ちを伝えた。

また、「イ・ジョンフは“イチローさんに会ったら言いたいことがあったが、忘れた”と言っていた」と笑ったメルビン監督は、「イ・ジョンフは試合の準備過程や51番に対する自負心、そのほかすべてのことについて聞いたようだ。本当に良い瞬間だ。イ・ジョンフにも良い経験になったと思う」と話した。

イ・ジョンフ自身もイチロー氏との対面を振り返り、「イチローさんに試合はどう準備するのか、野球についてどう思うのか聞いた。良い言葉をたくさん聞けたし、こんなにささやかな話をしただけでも本当に良かった」と、憧れとの出会いを振り返っていた。

イチロー氏は現役時代、ずば抜けた打撃能力と安打生産能力で注目を集めた。イ・ジョンフも韓国プロ野球時代に見せた打撃能力が大きな期待を集めている。

メルビン監督は「イ・ジョンフはイチローと似たスタイルだ。51番をつけて、リードオフマンで出場し、外野手としてプレーする。彼が最もたくさん見てきた選手であり、彼になることを望んだスタイルの選手だ」とイ・ジョンフについて話した。

続けて、「彼の打撃を見れば、思ったよりはるかにパワーがあるということがわかるだろう。イ・ジョンフはイチローと似たようなスタイルだが、後ろ足を上手く維持できており、強い打球をたびたび作り出す。先日見たように、彼は109マイル(175.4km)の打球を放った。私は、彼が我々が元々思っていたよりも力があると思っている」とし、イ・ジョンフの“パワー”を強調していた。

(記事提供=OSEN)

◇イ・ジョンフ プロフィール

1998年8月20日生まれ。日本・愛知県名古屋市出身。身長185cm。韓国のプロ野球選手。サンフランシスコ・ジャイアンツ所属。父親は1998~2001年に中日ドラゴンズに在籍したイ・ジョンボム(李鍾範)。高校卒業後の2017年にネクセン・ヒーローズ(現キウム・ヒーローズ)でプロデビューし、同年の新人王を受賞。ゴールデングラブ賞(NPBのベストナインに相当)に2018~2022年の5年連続で選ばれており、2022年はシーズンMVPと打撃5冠(首位打者、最多安打、最多打点、最高長打率、最高出塁率)に輝いた。2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場した。2023年12月13日、米メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツと6年総額1億1300万ドルで契約した。愛称は「韓国のイチロー」。

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