決勝T進出決定済のU-23韓国代表、リーグ最終戦が“消化試合”とはならない2つの理由…U-23アジア選手権

2020年01月15日 サッカー

アジアサッカー連盟(AFC)U-23選手権で早々に決勝トーナメント進出を確定させたU-23韓国代表が、グループステージ最終戦を目前に控えている。

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キム・ハクボム監督率いるU-23韓国代表は、本日(1月15日)19時15分(日本時間)からグループC第3戦でウズベキスタンと対戦する。韓国は中国、イラン相手に2連勝でグループ2位以上を確定し、最終戦を前に決勝トーナメント進出を決めた。

韓国からすれば、ウズベキスタン戦はグループステージの最終順位を決める一戦だ。両チームの直接対決で勝利したほうがグループ首位となり、決勝トーナメント準々決勝でグループDの2位と戦う。

(写真提供=韓国サッカー協会)U-23韓国代表

対する同グループ2位のウズベキスタン(勝ち点4・得失点差2)は、韓国との最終戦で敗れた場合でも、同グループ3位のイラン(勝ち点1・得失点差-1)の試合結果によっては決勝トーナメント進出が可能な状況にある。

だが、仮にウズベキスタンが大敗を喫し、イランが最終戦で中国に勝利した場合は得失点差により2チームの順位が逆転する可能性もある。絶対に負けられないウズベキスタンとしては、オリンピック出場へ死力を尽くすべき試合である。

キム監督は、初戦で中国相手に辛勝した後の第2戦、イランとの試合で先発メンバー7人を入れ替える大胆な変化を加えた。決勝トーナメント進出が確定している今の状況では、ウズベキスタン戦でもメンバー構成を工夫するだろう。

負けられないウズベキスタン、勢いに乗りたい韓国

ウズベキスタン戦には本当の勝負となる決勝トーナメントを戦い抜くための戦略的な意味合いも込められている。猛暑のタイでグループステージを中3日でこなすこともあり、選手たちのコンディション調整にも気を配る必要がある。

開催国枠ですでにオリンピック出場が決まっている日本のグループステージ敗退により、韓国はオリンピック出場権獲得が確定する決勝進出を目標に据えた。そのため、準々決勝と準決勝で全力を発揮できる基盤を、ウズベキスタン戦で整えなければならない。

また、ウズベキスタンとの再対決の可能性も考慮しなければならない。

ウズベキスタンも決勝トーナメントに進出した場合、韓国とは決勝で再び相まみえる可能性がある。ウズベキスタンは前回の2018年大会で優勝を収めており、同世代では常にアジアの強豪国として注目されてきた。

昨年のアジアカップ開幕前、AFCが選出した注目の若手選手10人に名を連ねたアジズジョン・ガニエフをはじめとする攻撃陣の破壊力は高く評価されている。

(写真提供=韓国サッカー協会)手腕が求められるキム・ハクボム監督

韓国にとっては、選手を上手くローテーションしつつもウズベキスタンに勝利し、グループステージ全勝の勢いを決勝トーナメントへつなげることが最良のシナリオだろう。同時に、選手が怪我せず90分を走りぬくためのコンディショニングも求められる。

U-23韓国代表が東京五輪への道のりを順調に進んでいくか、注目が集まる。

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