韓国代表、クリンスマン監督“解任”で戦力強化委員会が同意「交代が必要。信頼回復難しい」

韓国代表率いるユルゲン・クリンスマン監督の進退について、戦力強化委員会が韓国サッカー協会(KFA)に意見を伝えた。

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戦力強化委員会は2月15日、ソウル新門路(シンムンロ)のサッカー会館でアジアカップの結果などに関する会議を行った。同会議にはマイケル・ミュラー委員長のほか、委員8人が出席した。

自宅のあるアメリカに滞在中のクリンスマン監督もオンラインで会議に参加した。

「国民の信頼を失い、回復が難しい」

会議後、KFAのファンボ・グァン技術本部長がブリーフィングを開いた。

ファンボ・グァン本部長は、「様々な理由により、クリンスマン監督がこれ以上リーダーシップを発揮することは難しいという委員会の判断があり、交代が必要だということで意見が集まった」と発表した。

また、「韓国国内への滞在期間が短い勤務態度については国民を無視するかのような行動であり、あらゆる約束を守らないことで国民の信頼を失い、回復することが難しいという評価もあった」と伝えた。

戦力強化委員会
(写真提供=韓国サッカー協会)戦力強化委員会

クリンスマン監督率いる韓国代表は、カタールで開催されたアジアカップで64年ぶり優勝に挑戦したが、準決勝敗退に終わった。大会後、クリンスマン監督の解任要求やKFAのチョン・モンギュ会長に対する批判の世論が韓国国内で強まっていた。

ひとまず、戦力強化委員会の意見はKFAに伝えられる予定だ。残すはチョン・モンギュ会長の決断のみとなったわけだ。

ファンボ・グァン本部長は「戦力強化委員会の内容を報告し、それから(今後の監督に対する)事項ができれば早く進むと思う」と伝えた。

ユルゲン・クリンスマン監督
ユルゲン・クリンスマン監督

韓国代表は現在、準決勝前日に発生したFWソン・フンミン(31、トッテナム)やMFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)などによる“内紛騒動”など、ピッチ内外の問題で物議を醸している。

これと関連して、クリンスマン監督も意見を明らかにした。ファンボ・グァン本部長は「クリンスマン監督は言い訳をしたというより、選手内部で不和があり、その部分がパフォーマンスに影響を及ぼした」と説明した。

クリンスマン監督は就任以降、一部選手の個人技に頼る“放任サッカー”で「無戦術、無戦略」の評価を受けてきた。このことについては、「クリンスマン監督が(自身の)戦術不足については認めなかった」とファンボ・グァン本部長が付け加えた。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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