年齢は数字に過ぎないとよく言う。
しかし、この言葉とは違って実際に現役でプレーできる年齢層はある程度決まっている。体力の消耗が大きいサッカーの場合は、40歳まで現役として活動することが容易ではない。
30代前半まで全盛期でも徐々に技量が落ちるのが一般的だ。30代半ばに入れば、瞬発力や持久力が以前のようではなく、最も重要な回復能力も落ちるため、引退を悩むことになる。
しかし、Kリーグのフィールドプレーヤーの中で唯一、40代になっても現役生活を続けている全北現代のイ・ドングッだけは違う。
40代前半になるとコーチや監督として第二のサッカー人生を始めるものだが、イ・ドングッは衰えることないゴール感覚をもとに、依然としてKリーグ最高のストライカーとして活躍を続けている。
2018年まで14年間、全北を率いたチェ・ガンヒ監督は、イ・ドングッの回復能力が格別であるという点を何度も強調してきた。
チェ監督は「夜間試合を終えた翌朝、食事の席に行くと若い選手たちも顔に疲れがある。しかし、イ・ドングッだけは元気だった。何かいいものを食べているのか気になる」と何度も話していた。
Kリーグで40代になっても現役生活をした選手はイ・ドングッを含めてわずか4人だけだ。それもイ・ドングッを除く残りの3人は、体力の消耗が大きくないGK出身だ。
Kリーグ最高齢出場1位は、2015年を最後に引退したキム・ビョンジ(45歳5カ月15日)だ。シン・ウィソン(44歳7カ月9日)、チェ・ウンソン(43歳3カ月15日)が後に続く。
イ・ドングッはKリーグ歴代最高齢出場4位を走っている。昨季、江原FCとのリーグ最終戦で記録した40歳7カ月2日がその記録だ。Kリーグ最高齢出場5位は、2011年まで現役を続けたキム・キドン(39歳9カ月18日)だ。
もっとも海外に目を向ければ、現役生活の固定観念をはるかに超えたケースもある。日本のJリーグには50代になっても現役活動をしている選手がいる。
満52歳でJリーグ最高齢出場記録を更新した横浜FCの三浦知良が主人公だ。彼はブラジルでプロデビューし、今年35年目のシーズンを迎える。
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