「決勝で日本と対戦できれば良いが…考える余裕はない」
“日韓戦”に気を遣わないわけにはいかないが、まずは目の前の試合に集中しなければならない。
サッカー韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督は1月11日、カタール・ドーハのアル・エグラ・トレーニングセンターで「まず気を付けなければならない相手はバーレーンだ」と強調した。
いよいよ開幕を迎えるアジアカップで、韓国は森保一監督率いる日本代表と並び強力な優勝候補に挙げられている。
韓国は1960年大会以来となる64年ぶり3度目の優勝にチャレンジする。日本はアジアカップ最多優勝国であり、今大会で目指すは5回目の戴冠だ。
韓国と日本の共通分母は、“欧州組”が主力である点だ。
韓国はFWソン・フンミン(31、トッテナム)、MFイ・ガンイン(22、パリ・サンジェルマン)、DFキム・ミンジェ(27、バイエルン・ミュンヘン)、FWファン・ヒチャン(27、ウォルヴァーハンプトン)の“ビッグリーガー”を筆頭に、MFファン・インボム(27、ツルヴェナ・ズヴェズダ)やFWチョン・ウヨン(24、フライブルク)など、メンバー26人中12人が欧州組となっている。
一方の日本も劣らない戦力だ。26人中20人が欧州組となっている。
FW三笘薫(26、ブライトン)やMF久保建英(22、レアル・ソシエダ)、DF冨安健洋(25、アーセナル)、DF中山雄太(26、ハダースフィールド・タウン)などがメンバーに名を連ねている。
グループEの韓国とグループDの日本がそれぞれ1位で決勝トーナメントに進出した場合、“日韓戦”は決勝でしか実現しない。
クリンスマン監督としても、“日韓戦”の重要性は理解している。過去には、日本と決勝で対戦できることを願う発言をしたこともあった。
ただ、とはいえ時期尚早だ。まだグループステージの初戦も戦っていない。
クリンスマン監督は「簡単ではない戦いになるはずだ。日本の話をたくさんするが、考える余裕はない。重要なのは謙虚に、相手を尊重し、ピッチで魅せることだ。まずはバーレーン戦からしっかり準備しなければならない」と強調した。
データサイト『Opta』は9日、アジアカップ優勝とグループステージ突破の確率を予測した。
優勝確率のトップは日本で24.6%で、韓国が14.3%で後に続いた。『Opta』に限らず、別のベッティング業者などでも、優勝確率の予測において韓国は常に日本の後を追っていた。
それでも、クリンスマン監督は「残念な気持ちはない。トーナメントはW杯予選や親善試合と異なる特性を持つ。ライバルがいるのは当然だが、いま最も気を付けなければならない相手は、グループステージ初戦で戦うバーレーンだ」と伝えた。
また、「バーレーン戦が終わってからであれば、考える余裕もできそうだ。当然、サッカーファンの立場としては“優勝候補”に対する予測を興味深く思うだろうが、我々は1試合ずつ集中しなければならない。良い結果を得て、次の試合を戦うのが目標だ。もちろん、決勝で日本と対戦できれば良い」と明かしていた。
なお、韓国は来る15日にジャシム・ビン・ハマド・スタジアムでバーレーンとの初戦を戦う。
以後、20日にアル・トゥマーマ・スタジアムでヨルダン代表との第2節、25日にアル・ジャヌーブ・スタジアムでマレーシア代表との第3節を戦う予定だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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