かつて大谷翔平(29、ロサンゼルス・エンゼルス)への「故意死球」発言で物議を醸した韓国人投手が、以前と同じようなアクシデントに見舞われた。
コ・ウソク(25、LGツインズ)は11月1日、蚕室(チャムシル)球場で行われた尚武(サンム)との練習試合で9回表に登板した。
先頭打者のパク・スンギュ(23)に二塁打を浴びたものの、続くイ・ジュヒョン(21)は二飛に抑えた。ストレートが球速150km以上を記録するなど、球威も問題がなさそうだった。
ところが、イ・ジュヒョンを抑えた直後に突如アクシデントを訴えた。
すぐにトレーナーとキム・ギョンテ投手コーチがマウンドに向かうと、キム投手コーチは「プレー続行不可能」を意味するバツのマークをベンチに送った。
LGの関係者によると、「コ・ウソクが腰の筋肉に痛みを感じた。現在はアイシングで治療中だ」という。
病院での検査を受けるかどうかは決まっていないが、正確な状態が明らかになるまで時間を要すると見られている。
LGは同日の尚武戦に登板する投手として、チェ・ウォンテ(26)、ハム・ドクジュ(28)、パク・ミョングン(19)、ユ・ヨンチャン(26)、ペク・スンヒョン(28)、コ・ウソクの6人を準備した。
練習試合だったため、今後の韓国シリーズまでの日程を考慮して投手を登板させたが、コ・ウソク以降の投手がいなかった。このため、試合はコ・ウソクが降板した9回表一死二塁時点で終了した。スコアは6-2でLGの勝利だった。
2023年シーズン、例年以上に負傷の多いコ・ウソクだ。
今年3月には、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)本大会直前に行われたオリックス・バファローズとの強化試合で途中から登板するも、わずか12球を投げて肩の違和感を訴え降板。
結局、本大会では1試合も登板することができず、大会後に韓国で行ったMRI検査の結果、負傷が予想よりも深刻であることがわかり、長期離脱を強いられシーズンスタートも遅れた。
それでも、シーズン開幕から約2週間遅れの4月18日に1軍のマウンドに上がるも、同月30日のKIAタイガース戦で腰の痛みにより再びエントリーから抹消された。
その後、1カ月以上回復と治療に専念し、9月には杭州アジア大会の韓国代表メンバーに選ばれたが、そこでも負傷した。決勝で登板し、優勝を決定づけるセーブを挙げたが、この過程で再び痛みが生じたのだ。
結局、コ・ウソクはアジア大会を終えてチーム復帰後、レギュラーシーズンでは1試合も登板せず、早々に韓国シリーズに向けて準備を進めてきた。
レギュラーシーズン終了後、初の登板は10月29日の紅白戦だったが、同日は1回3失点と結果が良くなかった。そして今回、尚武戦で再び実戦を消化するも、またしても痛みが再発してしまった。
もっとも、負傷はそれほど深刻なものではないようだ。
試合翌日の2日、球団は「コ・ウソクはMRI検査及び病院での検診の結果、単純な腰の筋肉痛だった。2~3日で回復練習に臨み、トレーニングを朝鮮津する計画だ」と発表。キム・ヨンイル首席トレーニングコーチも、「幸い、問題ないと診断を受けた」と無事であることを伝えていた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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