男子バスケットボール韓国代表が宿命の“韓日戦”で完敗した。屈辱的な敗北だ。
韓国は日本相手にたった1秒もリードを奪うことができなかった。試合後、エースのホ・フン(28)も怒りを抑えきれない様子だった。
韓国は9月30日に行われた杭州アジア大会・男子バスケのグループD第3戦で日本に77-83で敗れた。
グループD首位の座をかけた宿命の“韓日戦”だ。韓国としては絶対に勝たなければならなかった。
勝利の見込みは十分にあった。日本は先日まで行われたバスケW杯に出場した“第1陣”ではなく、第2陣でアジア大会に臨んでいるからだ。平均年齢も24.9歳と若い。
一方、W杯不出場の韓国はキム・ソンヒョン(35)、イ・スンヒョン(31)、ラ・ゴンア(34)など精鋭の選手たちでチームを組んだ。ソン・ギョチャン(27)やムン・ソンゴン(30)など一部選手が負傷で抜けていたとはいえ、大幅な戦力ダウンではなかった。
だが、結果は負けた。
日本に何本も3点シュートを打たれた。その数なんと17本だ。これは韓国がまともに守備をできなかったと言って良い。日本は速攻や守備など、別の部分でも躊躇がなかった。
日本の猛攻と堅守に苦しんだ韓国だが、ホ・フンが孤軍奮闘した。両チーム最多の24得点を記録し、アシストも4回決めた。ホ・フンが重要な局面で3点シュートを決め、最小限の拙戦までは持ち込んだ。ただ、それ以上がなかった。
同日の敗戦で韓国は2勝1敗。3戦全勝の日本がグループ首位とし、韓国は2位に甘んじる形となった。
10月2日より始まる決勝トーナメントでは初戦でバーレーンと対戦するが、勝ち上がれば中国との対戦が見込まれている。2位通過によって厳しい戦いを強いられることになった。
日本に敗れた試合後、ミックスゾーンで取材に応じたホ・フンは「絶対に勝たなければならなかった試合だ。だが、このような結果に終わって選手としてとても失望している。自分自身に腹が立つし、仲間にも腹が立つ。気分は良くない」と本心を明かした。
また、「それでも終わったわけではない。今後行われる12強、8強を頑張って戦い抜き、必ず決勝まで進みたい」と覚悟を固めた。
ホ・フンはチームメイトにも苦言を呈した。
「正直言って、この3カ月間準備しながらずっと見守ってきた。結果とは別に、準備過程そのものに対して、選手たちが決心して臨むべきだった。なぜならアジア大会だからだ。すべてをかけて準備すべきだった」
「そのような部分において、非常に不足していると感じた。勝利は偶然ではない。偶然を願ってはいけない。その部分にとても腹が立つ」
そして最後に、「とにもかくにも、試合の勝敗の行方を握るのはすべて選手だ。今日で終わりではない。今大会で終わるわけでもない。次のアジア大会もあるし、国家代表の試合は続いていく。そのなかで、選手たちはしっかり肝に銘じて準備をしてほしい。それだけだ」と声を高めた。
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