イングランド代表FWハリー・ケイン(30)はバイエルン・ミュンヘンへと去ったが、ソン・フンミン(31)に関してトッテナムはどのような決断を下すのか。
英メディア『90min』は最近、「トッテナムが2025年に契約が満了するソン・フンミンとの再契約を急いでいる。トッテナムは少なくともクリスマス前までにソン・フンミンと長期の再契約を結ぶ」と報道した。
ケインが去ったあと、キャプテンの座にも就いたソン・フンミンは、今や絶対的なエースとして活躍している。クラブ“最多ゴール”を記録したケインの移籍が現実になったことで、トッテナムで150ゴールを決めたもう一人のレジェンド、ソン・フンミンの放出は是が非でも防がなければならない。
バーンリー戦でのハットトリックに続き、アーセナルとのノースロンドン・ダービーで2ゴールを記録したことで、一気に得点ランク2位(5ゴール)に躍り出たソン・フンミン。トップは8ゴールのアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ、23)だ。ソン・フンミンはすでにトッテナム通算150ゴールを記録しており、欧州での個人通算200号ゴールまで残すところ1ゴールとなっている。
なお、『フットボール・インサイダー』によると、ソン・フンミンの現契約には契約期間を1年延長できるオプションが含まれていることが分かった。その場合、トッテナムはひとまずオプションを発動し、2026年までソン・フンミンを手元に置いておくことができる。同メディアは「トッテナムがソン・フンミンに新契約を提示するならば、週給の途方もない上昇は避けられない」と予測している。
このように、トッテナムはソン・フンミンに莫大な投資を惜しんではならないといえる。というのも、ソン・フンミンは活躍の度合に比べて年俸が低く、“コスパに優れた”選手だからだ。もしもトッテナムが何かしらのタイトルを獲得できなければ、少なくともソン・フンミンの忠誠心に金銭で報いらなければならない。
今季開幕前に調査されたプレミアリーグ年俸順ランクで、ソン・フンミンは998万4000ポンド(約18億ウォン)で、プレミア32位だった。これは、彼のリーグ内での地位を考えると、とんでもない金額だ。
2021-22シーズンにソン・フンミンと得点王の座を二分したモハメド・サラー(リヴァプール、31)の年俸は1820万ポンド(約33億円)でリーグ3位だった。ソン・フンミンがトッテナムと再契約するためには、少なくともサラークラスの待遇が必要だろう。
ソン・フンミンがトッテナムと再契約をするならば、事実上の「終身契約」となる。しかし、ソン・フンミン個人を応援する韓国ファンにとっては、実は嬉しくないニュースかもしれない。ケインのようにビッグクラブに移籍し、優勝トロフィーを持ち上げる確率は低いからだ。
イギリスでもソン・フンミンの去就は話題の一つだ。現地コミュニティは「ソン・フンミンが果たしてトッテナムに残るだろうか?」という記事を通じて、「ソン・フンミンは2015年にトッテナムに来て150ゴールを決めた。彼はトッテナムに対する忠誠心が強いため、今後も長期契約でチームに残る可能性が高い」と見通している。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・フンミン プロフィール
1992年7月8日生まれ。韓国・江原道出身。身長183cm。大韓民国のサッカー選手で、サッカー大韓民国代表キャプテン。小学校と中学校ではサッカー部に所属せず、韓国代表経験のある父ソン・ウンジョン氏から直接指導を受けていた。2010年にドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビュー。その後、2013年に移籍したバイエル・レバークーゼンで2年連続二桁ゴールを披露し、2015年にプレミアリーグのトッテナム・ホットスパーへと移籍。愛称は“Sonny(ソニー)”。
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