「韓国はフィジカル、日本はパスなど細かいプレー」
韓国と日本、それぞれの国のサッカーの強みを問う質問に、日本の監督と選手、そして韓国の指導者まで同じ考えを伝えた。
近年、韓国サッカーは世代別代表からA代表に至るまで、“宿命のライバル”日本との格差が日増しに広がっている。最近では全世代合わせて“韓日戦”で5試合連続「0-3」の大敗を喫する屈辱も味わった。
9月24日の試合も変わらなかった。
韓国・京畿道(キョンギド)の安養(アニャン)総合運動場で行われた「DENSO CUP SOCCER 第22回大学日韓(韓日)定期戦」で、ソ・ヒョクス監督率いる全韓國大学選抜は東海林毅監督率いる全日本大学選抜に1-2で敗れた。
韓国は先制ゴールを奪われた後、DFアン・ジェジュン(20、鮮文大学2年)の同点弾で勝負を1-1の振り出しに戻した。しかし、試合終了まで残り10分という時点でMF長尾優斗(22、関西学院大学4年)の決勝ゴールを許し、1点差での敗北となった。
試合後、ソ・ヒョクス監督は「日本の選手の個人能力が素晴らしいため、タイトにプレッシャーをかけようとした。だが、それでも彼らは上手く攻略してきた。個人能力があまりにも良い」と相手を称えた。
それとともに、「自分に来たボールを味方につなぎ、周囲の状況を把握し、ボールを受けるための動きが本当に良いと思う」と、日本人選手の強みを語った。
韓国ではプロサッカーKリーグの独自ルール「U-22選手義務出場規定」により、大学サッカーの有望株が1~2年生の間に中退し、早々にプロ入りするケースが増えている。同規定では、各チームは22歳以下の選手を登録メンバーに最低2人登録しなければならず、うち1人以上を先発で起用しなければならない。
この規定に伴い、ほとんどの主力が途中で抜けてしまう大学サッカーチームは最精鋭のメンバーを構成することに困難があった。個人技術のほか、試合の流れを把握して判断する能力では日本がリードしていた。
東海林監督は「日本はパスをつなぐプレーに強みがある」とし、「韓国は身長が高いため、空中戦で優位に立っていた。韓国のどの部分が優れており、どの部分が優れていないというのを客観的に評価することは難しいが、日本はこれまで研究して積み重ねてきた結果がこうして出たと思う」と見解を示した。
また、桐蔭横浜大学4年のMF山内日向汰(22)も「韓国はフィジカルや体格が優れているが、僕らは技術や相手を制するプレーが強み」と話した。
韓国も自らの強みを土台とし、競争力を高めなければならないときが来ている。
ソ・ヒョクス監督は「日本は上手い。10年間見てきて、以前とは本当に違うと感じている。昔は技術だけが良いサッカーをしていたが、今はパワーとスピードも合わさったサッカーをしていると感じる。10年前後で成長した姿を見ると本当に素晴らしい」とし、「我々の選手たちももっと発展できるだろう」と伝えた。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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