8月30日よりタイ・ナコンラチャシマで開幕した女子バレーの第22回アジア女子選手権大会では、日本代表がイラン代表にセットカウント3-0でストレート勝ちした。
一方、韓国代表は「格下」と見られていたベトナム代表にまさかの敗戦を喫した。
セサル・エルナンデス・ゴンザレス監督が率いる韓国代表は、30日に行われた予選リーグC組の初戦でベトナム代表にセットカウント2-3(25-22、25-19、23-25、17-25、13-15)で敗れた。
第1、2セットを獲得したにもかかわらず、以降の3セット連続で敗れる衝撃的な敗戦だった。この敗戦で、韓国はベスト8進出に赤信号が灯った。
韓国はセッターのキム・ダイン(24、現代建設ヒルステート)を筆頭に、アウトサイドヒッターのイ・ハンビ(26、ペッパー貯蓄銀行AIペッパーズ)とカン・ソフィ(26、GSカルテックス・ソウルKIXX)、ミドルブロッカーのイ・ジュア(23、興国生命ピンクスパイダーズ)とパク・ウンジン(23、正官庄レッドスパークス)で構成した。
オポジットスパイカーにはイ・ソヌ(21)、リベロにはキム・ヨンギョン(29、現代建設ヒルステート)が入った。
第1セットでは5点差のリードを掴むも、連続失点で同点を許した。その後、21-20でリードを奪われたが集中力を発揮。ワンポイントサーバーとして入ったキム・ジウォン(21、GSカルテックス・ソウルKIXX)が効果的なサーブを駆使し、セットを奪取した。
第2セットも韓国が主導権を握った。第1セットで乱発したサーブミスも減らした。効果的なアタックとブロックで16-12の4点差をつけた。
以降、しばらく停滞して2点差まで追撃されたが、セット後半にはイ・ジュアのフローターサーブがベトナムを揺さぶり勝機をつかんだ。そして、イ・ハンビのダイレクト得点でまとめ、セットカウント2-0とした。
ところが、その後の韓国のパフォーマンスは大きく揺れた。第3セット奪われ、第4セットには最悪のパフォーマンスに終始した。結局、第5セットでも相手の勢いに雰囲気を飲まれ、フルセットの末に敗れる形となった。
韓国は同大会で優勝経験がない。1975年からこれまで2年周期で開かれてきたが、韓国は準優勝を7度も経験している。3位入賞は10度で、韓国が過去にベスト4に進出できなかったことはない。
新型コロナウイルス感染症の影響で2021年大会は参加せず、その前回の2019年大会は2位だった。直近の最高成績は2015年大会の2位だ。
ベトナムとの初戦を落とした韓国は、本日(31日)の台湾代表戦で大会初勝利に挑む。
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