「先発7人→0-31で没収試合」韓国大学サッカーで生まれた衝撃のスコア…一体何があった?

2023年07月20日 サッカー

韓国大学サッカーで衝撃のスコアが生まれた。

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7月16日の決勝を最後に終了した「白頭大幹旗 第18回1~2学年大学サッカー連盟戦」では、グループステージでの芸苑芸術(イェウォン・イェスル)大学が話題の中心に立った。

芸苑芸術大はグループステージで亀尾(クミ)大学に「0-29」、亜洲(アジュ)大学に「0-29」、大邱(テグ)大学に「0-31」のスコアで敗れた。3戦全敗で敗退となった芸苑芸術大は、3試合で89失点という不名誉な記録を残した。

芸苑芸術大は選手15人を登録して今大会に出場した。

亀尾大との初戦で先発出場したのは「10人」だった。そこに負傷の問題も重なり、亜洲大戦では「8人」が先発出場するも、後半に負傷者2人が発生して没収試合となった。

規定上、7人未満となった場合は試合進行が不可能となる。

グループ最終戦の大邱大戦では「7人」が先発出場したが、負傷者が再び発生し、後半すら戦わずに没収試合となった。

(写真提供=韓国大学サッカー連盟)

芸苑芸術大は今大会、選手ではなくスポーツ科学科の一般学生でチームを構成したという。

この部分は規定上、違反しているものではない。韓国サッカー協会(KFA)の規定によると、選手ではなくても大学生であればだれでも大会に参加できる。最少出場申請人数の15人さえ満たせば、参加資格を得ることができる。

韓国大学サッカー連盟の主管大会は、KFAが運営する大学サッカーリーグのUリーグと異なり、成績によってグループが分けられない。

ただ、登録チームは年に最低1回は協会が承認した大会に出場しなければならない。1大会にも出場しない場合、翌年の選手登録はもちろんチーム解散にまでつながりかねない。芸苑芸術大が一般学生だけで今大会に出場した経緯もそこにある。

大学サッカー連盟もこの問題を認知しているが、まだ明確な代案は提示できていない。任意に大学サッカー連盟の規定を変えることもできないからだ。

大学サッカー連盟のピョン・ソクファ会長は大会後、報道陣の取材に対し「今後もこのような結果が再び出る可能性がある。“これが大学サッカーなのか?”という否定的な見方も理解している。ただ、規定通りに進めたにもかかわらず、善意の被害者が出てしまったわけだ。結局は一般学生も相手チームも被害を受けたのではないだろうか。残念に思う」と伝えた。

続けて、「これを補完するために、出場資格を“高校まで選手としてプレーした場合”、または“選手登録1年以上”と制限することもできる。しかし、この場合は人権侵害の素地があるという意見もある。大会は終わったが、理事会を通じて解決方法を議論していきたい」と説明した。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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