サッカー韓国代表FWチョ・ギュソン(25)のヨーロッパ進出が迫っている。
一時は古橋亨梧(28)や旗手怜央(25)が所属するスコットランドのセルティック行きも囁かれたが、蓋を開けてみるとデンマークリーグのミッティランが有力候補だという。
チョ・ギュソンのデンマーク行きを真っ先に報じたのはイギリスメディアだった。
7月5日(日本時間)、英『テレグラフ』で活動するマイク・マクグラス記者は「韓国代表FWチョ・ギュソンがイングランド・チャンピオンシップ(2部)から関心を受けた。ワトフォードと話し合い、ブラックバーン・ローヴァーズとレスター・シティも注目した」とし、「最終的にデンマークのミッティランと260万ポンド(約4億8000万円)で契約が成立した」とSNSで明らかにした。
チョ・ギュソンのエージェント社である「インスポコリア」のユン・ギヨン代表は6日、『東亜日報』との電話インタビューで、「ミッティランから1カ月半前に(獲得の)オファーがあった。ただ、その時は多くのクラブから連絡が来ており、より良いチームがあると確信したため断った」と話している。
そして「その後、全北現代(モータース)がディレクターのパク・チソンを中心に、現地関係者を通じてミッティランと接触した。現地メディアを通じて移籍金の水準も言及されたが、全北現代に最も良い条件を提示したはずだ。チョ・ギュソンもパク・チソンとの対話を経て、デンマーク行きに前向きな考えを持ったものと見られる。私は選手の意思が一番重要だ。最近の決心を聞き、現在は細部条件を巡って交渉の仕上げをしている」と明らかにした。
最終的にデンマーク行きを決断したようだが、イングランドのクラブからもオファーを受けていた。ワトフォードは直接ユン代表にチョ・ギュソンの問い合わせたという。実際、パク・チソンディレクターがロンドンでワトフォードと交渉も行ったが、移籍金に関して見解の相違を埋めることができず、失敗に終わった。ブラックバーンも条件が合わず、早めに選択肢から外された。
そんななか、ミッティランは他クラブよりも高い移籍金を提示したそうだ。現地で取り上げられた260万ポンドは、昨冬のカタールW杯でブレイクしたチョ・ギュソンに、全北現代が付けた値札には及ばないが、現時点で最も良い条件だ。
パク・チソンディレクターは、今回の移籍はクラブと選手が“Win-Win”になると見ている。彼は現役時代、中規模リーグのオランダ・エールディビジのPSVアイントホーフェンから欧州でのキャリアをスタートし、最終的にはマンチェスター・ユナイテッドまでたどり着いた。このような経歴を持つレジェンドが太鼓判を押しただけに、説得力は充分だったはずだ。
なおミッティランは2010年代に注目を集め始めたクラブで、短期間で3度の優勝(2014~2015、2017~2018、2019~2020)優勝を記録している。リーグとしては物足りないかもしれないが、欧州クラブ大会には出場しているだけに、大きな経験を積めることはメリットだ。
また、ミッティランの共同オーナーのイギリス人企業家マシュー・ベンハムは、最近Kリーグ2(2部)の城南FCからキム・ジス(18)を獲得したプレミアクラブ・ブレントフォードのオーナーでもある。パク・チソンディレクターは、このようなミッティランの背景を見た上でチョ・ギュソンに移籍を勧めたと思われる。
チョ・ギュソンは普段からパク・チソンディレクターの助言によく従うという。チョ・ギュソンは昨冬に欧州進出への意欲を示したが、“欧州オフシーズン”である今夏に再調査することを勧めたのがパク・チソンディレクターだった。
カタールW杯でのブレイクによる一時的な勢いよりも、レジェンドの“金言”を重視したストライカーの欧州挑戦はどのような結果となるのだろうか。今後もチョ・ギュソンの動向に注目だ。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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