サッカー韓国代表を率いるパウロ・ベント監督が冒険を選んだ。現地への適応期間なしで、敵地に入る。
サッカー韓国代表は来る11月14日、レバノンのカミーユ・シャモン・シティ・スタジアムで行われるカタールW杯アジア2次予選・第4戦、レバノンとの遠征試合を控え、一度も競技場での適応練習をしないことを決めた。
【関連】開幕15試合で8得点!ソン・フンミンはレバノン戦で初ゴールなるか
一般的にAマッチ前日の公式練習は、実戦を行う競技場で実施する。試合の雰囲気やピッチ状態を直接確認することができるため、試合を目前に控えての重要なプロセスとして挙げられる。
しかしベント監督は果敢にもそれを省略した。
試合前日である11月13日も、UAEアブダビで最後のトレーニングを行い、飛行機に乗ってレバノンに入る予定だ。ベント監督は事前に競技場に入ることよりも、より良い環境で最後の練習を行うほうがいいと判断した。
サッカー韓国代表の関係者は「現地踏査を行った結果、競技場の施設や芝生などのトレーニング条件が良くなかったので、アブダビで試合前日まで練習することにした」と発表した。
韓国代表は去る9月10日に行われたトルクメニスタンとの2次予選・第1戦を控えてトルコに出国した当時も、9月6日にジョージアとの親善試合を行った後、すぐトルクメニスタンに移動せず、できるだけ長くトルコにとどまっていた。当時は試合前日の公式練習だけ、実際の試合が行われるスタジアムで消化した。
10月に平壌(ピョンヤン)で行われた北朝鮮との試合前は、人工芝への適応のために試合前日にピッチを踏んでみたりはした。しかし今回は、それすらも省略する。
11月14日の実戦が、カミーユ・シャモン・シティ・スタジアムでプレーする最初で最後の機会となる。ベント監督の冒険がうまくいくかどうかも、今回の遠征で注目すべき点となった。
前へ
次へ