天野純所属の韓国・全北、新監督に元ルーマニア代表ペトレスク氏 ACL制覇へ“アジア通”を招へい

2023年05月30日 サッカー #Kリーグ

横浜F・マリノスからレンタル移籍中の元日本代表MF天野純(31)らが在籍する全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースが、新監督を確定した模様だ。

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全北の事情に詳しい複数関係者によると、全北はルーマニア出身のダン・ペトレスク氏を新監督として迎え入れるという。

5月30日(日本時間)に契約書にサインし、現在は就労ビザ発給を待っている状態だ。韓国サッカー協会(KFA)と韓国プロサッカー連盟から雇用推薦書を発給してもらった後、出入国管理所を経るなど行政手続きが終えるまで約2週間を要するという。

アジアに精通した“ビッグネーム”

ペトレスク監督は現役時代、右サイドバックとしてジェノア(イタリア)、チェルシー(イングランド)などで活躍し、ルーマニア代表としてAマッチ95試合12ゴールを記録。

2003年の引退後は指導者に転身し、母国ルーマニアをはじめポーランド、ロシア、トルコなど欧州のクラブを率いた後、2010年代以降はアル・アラビ(カタール)や江蘇舜天(中国)、アル・ナスルSC(UAE)などで指揮を執り、東西アジアのサッカーを経験した。現在はルーマニアの強豪CFRクルージュを率いている。

(写真提供=ロイター/アフロ)ダン・ペトレスク監督

全北は今夏よりスタートするAFCチャンピオンズリーグ(ACL)を前に、アジアでの経験が豊富なペトレスク監督を招へいし、シーズン後半戦に巻き返しを狙う考えだ。

今月4日にキム・サンシク前監督が成績不振の責任を負って辞任した後、全北は“ビッグネーム”を最優先に多くの指導者をリストアップした。

長い探索期間を経て、欧州サッカー界でも認知度の高い監督と最初に交渉を行ったが、個人的な事情により破断に。その後、2番目に交渉を行ったペトレスク監督とは比較的円満に話が進んだ。個人年俸や契約期間などでも適切な調整が行われた。

ペトレスク監督はクルージュと契約期間1年を残していたが、この問題も最終的に解決した。

ペトレスク監督との交渉はパク・チソンTD(テクニカルディレクター)が陣頭指揮したなか、ロベルト・ディ・マッテオTA(テクニカルアドバイザー)が指揮官との対話をサポートした。というのも、ペトレスク監督とディ・マッテオTAは現役時代、チェルシーでチームメイトだった過去がある。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)パク・チソンTD

パク・チソンTDはペトレスク監督とほぼ同時期に韓国に入国し、新指揮官のKリーグ及び全北への適応をサポートする予定だ。ペトレスク監督が韓国の事情に詳しくないだけに、TD自ら積極的に乗り出すという。ディ・マッテオTAも、夏頃から韓国入りして力を貸すものとみられる。

ペトレスク監督は6月の国際Aマッチによる中断期間から全北を率いる見通しだ。全北はひとまず、キム・ドゥヒョン監督代行に来る6月11日のKリーグ1(1部)第18節江原(カンウォン)FC戦までチームを率いてほしい旨を伝えている。

なお、ペトレスク監督は就任に際し、2人のコーチを同行させる予定だ。これに伴う従来のコーチ陣の進退はまだ決定していない。

全北の関係者は「まずは監督の意志が最も重要だ。新監督とディレクターが話し合った後、現在チーム内にいる韓国人のコーチ陣とともにするか、それとも新しいコーチ陣を選任するかを決めなければならない」と伝えた。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)天野純

今季の全北は危機的状況に置かれている。第15節まで終了した時点で5勝3分7敗の勝ち点18とし、ファイナルB(下位グループ)に相当する12チーム中7位にとどまっている。

12勝2分1敗の勝ち点38で首位の蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)とは、すでに20ポイント差も勝ち点が離れている。

優勝争いは現実的に困難とみられるだけに、これからは上位争いへの参戦が急がれる。Kリーグ1王座奪還が事実上難しい状況で、これからはACL、FAカップを通じて巻き返しを狙わなければならない。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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