アメリカAAAで本塁打王も獲得したことのある元メジャー選手が、韓国で苦労している。
これまでピッツバーグ・パイレーツやテキサス・レンジャーズでプレーした経験を持つアメリカ人野手ジェイソン・マーティンについて、今季加入したNCダイノスのカン・イングォン監督が適応に苦しむ原因を挙げた。
カン監督は3月27日、KTウィズとのオープン戦前に取材陣と会い、マーティンのオープン戦不振の要因を分析した。
マーティンは昨年12月、総額100万ドル(約1億3000万円)でNCダイノスと契約した。当時、NCダイノスは「マーティンは外野手専門らしく、外野すべてのポジションでプレーできる。先球眼やコンタクト能力、パワーが優れた選手で、2022年のAAA時代には本塁打部門1位タイ(32本)を記録した」と期待を示していた。
実際、マーティンはメジャーで85試合、マイナーで849試合に出場するなど、期待されるべき華麗な経歴の持ち主だ。
しかし、韓国でのオープン戦の成績は期待を大幅に下回っている。韓国野球への適応段階とはいえ、これまで7試合で立った23打席中、安打は1本だ。記録は19打数1安打、1打点、4四球、9三振。打率が0.053まで下がっている。
カン監督は「マーティンは今、適応段階だと見れば良い」とし、「アメリカリーグの場合、投手がほとんど一定の投球フォームで投げるため、自分のタイミングさえ維持できれば成績を残せる。一方、韓国はスライドステップなど変則投球フォームが多く、リズムを見つけられない。話をしてみたら本人もそうだと言っていた。適応する時間が必要だ」と分析した。
そして「焦りさえ捨てれば実力のある選手なので、早い内に適応できると思う。マーティンにも、今は過程だと思うし、私は待つ用意があるから焦りを捨てろと言った。見守る」と信頼を寄せた。
(記事提供=OSEN)
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