侍ジャパンのラーズ・ヌートバー(25)が2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で優勝し、シャンパンファイトを楽しんだ日、セントルイス・カージナルスの同僚トミー・エドマン(27)は無安打の2三振を喫し、オープン戦打率を1割台前半まで落としていた。
エドマンは3月22日(日本時間)、米フロリダ州ジュピターのロジャー・ディーン・シボレー・スタジアムで行われたワシントン・ナショナルズとのオープン戦に「1番・遊撃手」で出場。3打数2無安打2三振と沈黙した。
エドマンは初回に先頭打者として打席に立つも、ナショナルズ先発ジョサイア・グレイ(25)の前に左飛で打ち取られた。1ボール2-ストライクと不利なカウントで迎えた4球目にスライダーを打ち返すも、打球は左翼手の正面に向かった。
1点ビハインドで迎えた3回には、一死走者なしで三振を記録した。2ボール2ストライクで、グレイが5球目に投じた94.6マイル(約152km)のフォーシームファストボールに空振りした。
その後、2点差に広がった5回には二死二塁の得点チャンスで打席に立ったが、1ボール2ストライクからまたしても空振り三振を喫し、打点を挙げることができなかった。
結局、無安打で三振を2つも奪われたエドマンは、6回の守備開始とともにジェレミー・リヴァス(19)と交代して試合を終えた。これでオープン戦の打率は従来の0.182から0.143(14打数2安打)へと下落した。
エドマンは22日に閉幕した2023年WBCで、韓国系アメリカ人選手として史上初めて韓国代表入りし、多くの期待を集めていた。しかし、実際には1次ラウンド3試合で打率0.182の2打点とスランプに苦しんだ。
特に、最も重要なオーストラリア戦と日本戦では1番バッターを任されながら安打を記録できず、チェコ戦では打順が9番まで降格。敗退が決まった状態で迎えた中国戦は軽い負傷で欠場した。
ナ・リーグの2021年ゴールドグラブ賞受賞者らしくなく、守備でも不安な姿を見せ、攻守ともに活躍を見せることができなかった。
そんなエドマンの不振はオープン戦でも続いている。
エドマンは1次ラウンド敗退後、東京からすぐにフロリダ州で実施中のカージナルスの春季キャンプに合流。19日のデトロイト・タイガース戦では3打数1安打を記録したが、21日のマイアミ・マーリンズ戦で3打数無安打、そして今回のナショナルズ戦も無安打と沈黙し、打率を0.143まで落とした。
期間を代表から復帰後に限れば、打率は0.111だ。
一方、エドマンの同僚であるヌートバーも、日系アメリカ人初の侍ジャパン入りを果たしたが、22日の決勝でアメリカ代表を破り、見事優勝トロフィーを持ち上げた。
エドマンと対照的に、ヌートバーはWBC7試合で打率0.269、4打点、7得点、2盗塁、出塁率0.424と自らの役割を果たし、日本の野球ファンからたくさん愛された。
WBC決勝が行われた日、2人のカージナルスの選手の悲喜は克明に分かれた。
(記事提供=OSEN)
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