3月13日、東京ドームで行われたWBC1次ラウンド・プールB最終戦の韓国対中国は、22-2で韓国が5回コールド勝ちした。
この試合に「5番・指名打者」で出場したカン・ベクホだが、彼は去る9日に行われたオーストラリアとの初戦で韓国国民の怒りを買った。
当時、4-5とリードされた7回表に代打で登場して値千金の二塁打を放つも、ベース到着後に喜びすぎたあまり、ベースから足が離れた瞬間にタッチされ、まさかのアウトとなってしまったからだ。
しかし、その後は快調な打撃感で贖罪の安打を生み続け、中国戦でも5打数安打と爆発。韓国のWBC史上最多得点となる22得点に貢献した。カン・ベクホの今大会通算打率は0.500(14打数7安打)だ。
それでも、カン・ベクホは「期待してくださったファンの方々に失望を与えたことが申し訳なかった。良い結果をお見せできなかったことを謝罪したい」とし、「本当に一生懸命準備した。国際大会で良い姿を見せようと思っていただけに、残念だ」と頭を下げた。
終始、真摯な表情で取材に応じていたカン・ベクホは最後、「しっかり準備しただけに、来る新シーズンではより良い姿を多く見せられるように努力したい」と決意した。
以下、カン・ベクホとの一問一答。
◇
―紆余曲折の末にWBCが終わった。今の心境は。
「期待してくださったファンの方々に対し、申し訳ない思いが大きい。期待してくださったほど上手く行かず、申し訳ないとお伝えしたい」
―今大会は打率5割と打撃感が良かった。覚悟を格別にして臨んだのか。
「前回大会(2021年東京五輪)で成績が良くなく、本当に一生懸命準備したが、残念ながら結果が良くなく残念だった。この先行われる大会ではもっと責任感を持ち、今まで以上に頑張りたい」
―オーストラリア戦の一件で気苦労が多かったと思うが。
「ひとまず、あの状況は自分が残念だったというのが正しいと思う。お見せしてはならないプレーをしてしまったが、自分も気分が良くて止められなかったようだ。それで残念なプレーが出てしまった。(気苦労は)自分は大丈夫だ。ただ、期待してくださったファンの方々を失望させてしまったことが申し訳なかった。何より、良い結果をお見せできなかったことが申し訳ない」
―シーズン開幕を控えている。ファンに伝えたい言葉は。
「今回は本当に一生懸命準備を頑張った。だからこそ残念な気持ちがたくさん残る。国際大会で良い姿をお見せしようとしたが、残念だった。しっかり準備しただけに、シーズンでももっと良い姿をたくさんお見せできるように努力したい。
そして、自分のことを良くない目で見られている方もいると思うが、自分を応援してくださる方も多い。自分のすべてを好きになってほしいとは言えないが、多くの方々に良い姿、選手として成長した姿、そして人として人間性の良い選手になれるよう、もっと努力する。これからもたくさん応援して、一生懸命見守っていただければと思う」
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.