AFC会長職に単独出馬したシェイク・サルマン・アル・ハリファ現会長(バーレーン)の4選が有力ななか、チョン会長がFIFA執行部に再び入れるかが韓国サッカー界最大の関心事だ。
チョン会長はかつて2017~2019年にFIFA評議会委員職を遂行したが、2019年に再選に失敗した。
ただでさえ韓国サッカーは国際舞台で以前よりも声を挙げられず、外交力不足に苦しめられてきたなかで、当時のチョン会長落選による衝撃は大きかった。
チョン会長が4年ぶりにFIFA評議会委員選挙に再挑戦するのは、韓国サッカーが失った外交の窓口を取り戻すのと同じだ。
FIFA評議会委員に挑戦するのは、チョン会長以外に日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長、サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)のヤセル・アル=ミセハル会長、フィリピンサッカー連盟(PFF)のマリアーノ・アラネタ会長など総勢7人。彼らが計5つの席をめぐって競争する。
田嶋会長らは現在、FIFA評議会委員を務めているため、再任に挑戦する。
7人のうち“5位以内”に入れば良いわけだが、簡単な話ではない。というのも、近年はオイルマネーを前面に掲げた中東国の勢いが絶頂に達しているからだ。
実際、昨年に行われた2023年アジアカップ誘致でも、韓国は中東勢が結集したカタールに押され、最終的に誘致に失敗した。
AFCの複数関係者の間では、チョン会長をはじめとするKFAの外交戦力がより新鮮なものにならなければならないという指摘の声も出ているという。
チョン会長は選挙を控えてアジア主要国を回り、支持を訴えた。しかし、今回も中東勢が大きなライバルとなりそうだ。
カタール以外に、2030年ワールドカップ誘致を狙うサウジアラビアも手強い相手と言えるだろう。
ちなみに、北朝鮮サッカー協会(PRK)からはハン・ウンギョン副会長が、AFC執行委員会の女性委員候補として出ている。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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