ミュラー新委員長は去る2018年4月にKFA指導者教育講師として赴任して以降、同年秋からKFA技術発展委員長を2回歴任した。第一線での指導者教育はもちろん、初等部に8対8の試合を導入するなど、韓国幼少年・青少年サッカーの発展のために働いてきた。
KFAは「ミュラー新委員長は欧州の先進サッカーを直接経験しただけでなく、韓国で5年間活動しながら幼少年からプロ、代表チームに至るまで韓国サッカーの環境をよく理解している人物だ」とし、「これまでKFAの政策樹立にも大きな役割を果たしてきただけに、立派に能力を発揮できると期待している」と選出の背景を伝えた。
ミュラー委員長は今後、自身と業務をともにする国家代表戦力強化委員を新たに選任した後、来週に記者会見を開き、今後の委員会運営に関する抱負を明らかにする予定だ。
ミュラー委員長は選任に際し、「私を選択してくださったKFAに感謝している。サッカー代表チームが韓国でどれだけ高い地位を持っているかよく知っている。重大な任務を上手く遂行できるよう最善を尽くす」と伝えた。
新委員長が果たすべき当面の課題は韓国代表新監督の選任だ。イ・ヨンス前委員長体制下で準備した1次監督候補群をめぐり、新たに構成された戦力強化委員会で議論を行う予定だ。
カタールW杯で韓国代表を12年ぶりベスト16に導いたパウロ・ベント前監督が退任した後、KFAは昨年12月13日の理事会で新監督選任までの日程を発表した。
当初はイ・ヨンス前委員長のもと、同月までに選任基準を確定して1次候補群を決め、今年1月には最終候補群を選定、候補者に対する面接を実施。そして2月に優先交渉対象順位によって順に個別で交渉を進め、最終的に新監督を決める予定だった。
KFAは「ミュラー委員長が中心となる新委員会では、必要であれば候補群を追加することもできるだろう」とし、「委員会が新しく構成されれば本格的に選任作業が進められるので、2月末までに新監督を選任するという当初の目標に変更はない」と伝えているが、今回の委員長交代が新監督選びにどれだけの影響を及ぼすのか。今後の動向を見守りたい。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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