開始2分に谷口彰吾の威嚇的なヘディングシュートで口火を切り、最前線の前田大然をはじめ前線から強力なプレスを仕掛けた。
また、日本は右サイドの伊東純也の鋭いクロスを武器にクロアチアのゴール前に襲い掛かった。前半40分、攻撃的MF鎌田大地がペナルティーエリアの左側で一度得点チャンスをつかんだが、右足シュートはゴールポストの上に飛んでいった。
しかし、前半終盤に日本がついに先制ゴールを決めた。コーナーキックのチャンスでDF吉田麻也が相手と競合していたところ、足を当ててボールを落とした。この時、前田が素早く反応してボールを押し込み、ゴールネットを揺らした。
苦戦していたクロアチアを起こしたのは、ソン・フンミンのトッテナムの同僚であるイヴァン・ペリシッチだ。後半10分、デヤン・ロヴレンが右サイドから蹴り上げたボールをヘディングシュート。ボールは日本ゴールの右隅に突き刺さり、勝負は振り出しに戻った。
その後、日本とクロアチアは一進一退の攻防戦を繰り広げた。ともに攻撃的な交代カードを使ったが、なかなか追加ゴールを奪えない。90分で決着がつかず、勝負は延長戦に流れたが、延長戦の30分間でもやはり得点がなかった。
結局、勝敗はPK戦で決することになった。
勝利のヒーローはクロアチアの守護神ドミニク・リバコヴィッチだった。日本の南野拓実、三苫薫のシュートを相次いで止めたのだ。
日本は3番目のキッカーである浅野琢磨が成功し、クロアチアの3番手のマルコ・リヴァヤが失敗したが、日本の4番目のキッカーとして登場したキャプテン吉田麻也のシュートをブロック。その後、クロアチアのマリオ・パシャリッチのシュートが決まり、クロアチアのベスト8進出が決まった。
「死の組」で生き残り、歴代最高成績を記録した日本としては残念な決勝トーナメント敗退だった。一方、前大会準優勝のクロアチアは不屈の意志でベスト8入りに成功し、再び最高の座を目指すことになった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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