直近の浦項戦でも、終了間際に投入された身長192cmのFWイ・ホジェ(21)を自由にさせてしまったことが災いのもとになった。
浦項が空中戦に強いイ・ホジェを終盤に投入したことで、彼を活かして一発を狙ってくることは誰もがわかっていた。しかし最後の最後で、イ・ホジェ目掛けたクロスが上がったときに蔚山現代の守備陣は誰もマークについていなかった。
結局、イ・ホジェのヘディングシュートがポストに当たって流れたところを、最後はMFノ・ギョンホ(22)に蹴り込まれて失点してしまった。
現在の蔚山現代は、夏に加入したハンガリー代表FWマルティン・アダム(27)への依存度が高まっている。実際、191cmの長身を持つアダムは出場7試合で5ゴール2アシストと結果を残している。
とはいえ、アダムの存在だけで優勝トロフィーに手が届くほど簡単なものではない。すでに現時点で複数のチームが“アダム対策”を共有している。
そのため、コーチ陣はアダムの強みをより活かした妙策はもちろん、正確なクロスを持つDFイ・ミョンジェ(28)や除隊してチームに復帰したDFチョン・スンヒョン(28)など、新たなエンジンの役割を果たす選手を活用し、重苦しい雰囲気を一変させる必要がある。
何より、チームにはレンタル身分の選手や契約期間満了が近い選手も多い。
フロントにはコーチ陣との協議を通じた選手の未来に関する積極的な意見交換はもちろん、残りの試合へのモチベーション付与につながる“支援射撃”が求められている。