やはり大舞台が似合う怪物だった。
【関連】1年半前まで中国でプレー…CLに登り詰めたキム・ミンジェの歩みとは
ナポリの韓国代表DFキム・ミンジェ(25)が、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)デビュー戦でリバプール相手に大活躍を披露した。
キム・ミンジェは9月8日(日本時間)、ホームのスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われたCLグループA第1節のリバプール戦でセンターバックとして先発フル出場し、チームの4-1の大勝に貢献した。
試合は前半開始5分にポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキ(28)のPK成功でナポリが先制。同31分にはカメルーン代表MFアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ(26)、同44分にはアルゼンチン代表FWジョバンニ・シメオネ(27)が得点し、前半を3-0で折り返す。
後半にも開始2分でジエリンスキが自身2ゴール目をマーク。リバプールは同4分にコロンビア代表FWルイス・ディアス(25)のゴールで1点を返したが、これ以上の巻き返しはならなかった。
昨季にトルコリーグのフェネルバフチェで自身の評価を高めたキム・ミンジェは、今季にナポリへ加入して欧州5大リーグに足を踏み入れた。
国内のセリエAでは序盤にして主力の座を確保したのはもちろん、安定した守備と攻撃面での貢献(2ゴール)で“韓国産怪物”らしいパフォーマンスを見せつけた。そして、それはCLの舞台でも同じだった。
昨季プレミアリーグで韓国代表FWソン・フンミン(30、トッテナム)とともに得点王に輝いたエジプト代表FWモハメド・サラー(30)をはじめ、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノ(30)、ディアスら強力な攻撃陣が揃ったリバプールを相手にしても、キム・ミンジェは自身の価値を見せつけた。
安定的なDFラインのコントロールはもちろん、3度のブロックで鉄壁のディフェンスを披露した。特には前半42分、サラーに向かったロングパスをカットしたのに続き、ディアスのサイド突破を粘り強い守備で防いでみせた。
『WhoScored.com』は試合後、キム・ミンジェに評価点7.3点を与えた。これは両チームのDF陣のなかで最高の評価点だ。リバプールの看板DFであり、世界最高のDFとされるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイク(31)は6.1点にとどまった。
身長190cmの優れた体格で圧倒的なフィジカルを誇り、スピードや1対1の守備、さらにはビルドアップ能力も優れることから“韓国のファン・ダイク”とも呼ばれるキム・ミンジェ。欧州最高峰の舞台で、昨季CL準優勝のリバプール相手にその別名に恥じないパフォーマンスを披露してみせた。
なお、グループAではアヤックスがレンジャーズに4-0で勝利。このため、ナポリは同組2位でグループステージをスタートすることになった。
ナポリは次戦、来る10日にホームで行われるセリエA第6節でスペツィアと対戦する。CL第2節は来る14日、アウェーのアイブロックス・スタジアムで行われるレンジャーズ戦だ。
前へ
次へ