韓国代表FWソン・フンミン、チェルシー戦で人種差別被害か…現地ファンの“つり目ポーズ”が物議

FWファン・ヒチャン(26、ウォルヴァーハンプトン)の次はFWソン・フンミン(30、トッテナム)だ。欧州サッカー界でまたしても韓国人選手が人種差別被害を受けた。

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スポーツ専門メディア『ジ・アスレチック』は8月18日(日本時間)、去る14日に英ロンドンのスタンフォード・ブリッジで行われたプレミアリーグ第2節のチェルシー対トッテナムで、ソン・フンミンを狙った人種差別行為が発生した可能性を認知し、チェルシー側が調査に着手したことを伝えた。

同メディアによると、チェルシー対トッテナムの後半、ソン・フンミンがコーナーキックを蹴るために移動していた際、一部のホームファンがソン・フンミンに向かって人種差別行為をしたという。

具体的にどのような行為だったかは明らかになっていないが、ファンコミュニティなどのSNS上では、ソン・フンミンに向かって両手の指を目じりに押し当てる“つり目ポーズ”をしていた男性の写真が共有されている。このポーズは東洋人を卑下する際に用いられる行動だ。

(写真提供=AP/アフロ)チェルシー戦のソン・フンミン(右)

ソン・フンミンに対する人種差別はこれに始まった話ではない。

昨年4月12日、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われた2020-2021シーズンの第31節マンチェスター・ユナイテッド戦では、マンチェスター・Uの得点がVARによって取り消される場面があった。映像を見ると、得点までの過程でマンチェスター・UのMFスコット・マクトミネイ(25)がソン・フンミンにファールをしていたことがわかった。

SNS上ではソン・フンミンに対し激しい非難が寄せられた。それも単なる誹謗や嘲弄だけではなく、「犬でも食べてろ」「小さな目」など、人種差別を意味する表現のコメントが大多数だった。

その後、ロンドン警察はソン・フンミンに人種差別を行った加害者12人に対し「コミュニティ解決命令(Community Resolution)」の処分を下した。「コミュニティ解決命令」とは、初犯または犯罪事実が大きくない場合、公式的な法的手続きを踏まずに事件を終える制度の一つで、一般的には「被害者に謝罪する」「補償する」「地域社会に奉仕する」などで処罰が終わる。

それ以前の2018年にも人種差別が発覚した。カラバオ・カップのウェストハム戦後、ソン・フンミンに人種差別発言をしたウェストハムファンとみられる人物が起訴され、184ポンド(約2万9000円)の罰金刑を言い渡されていた。

ソン・フンミンだけではなく、最近ではファン・ヒチャンも人種差別被害を受けた。

ファン・ヒチャンは8月1日(日本時間)、エスタディオ・アルガルヴェで行われたSCファレンセ(ポルトガル2部)とのプレシーズンマッチ途中に、相手ファンから人種差別的な悪口を受けた。これに対し、ウォルヴァーハンプトンは欧州サッカー連盟(UEFA)に同事件を報告し、積極的な対応に乗り出している。

ファン・ヒチャンもSNSを通じて、「僕たちは同じ人間です。成熟な態度でこのスポーツを楽しむ必要があります。今日を最後に、これ以上僕のチームメイトや後輩たち、そして世界中どこの誰に対しても、今回を同じようなことが起きてはなりません」と人種差別行為を糾弾していた。

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