韓国代表DFキム・ミンジェ(25)がセリエAデビューを飾った。
【注目】韓国→中国→トルコからセリエAに登り詰めたキム・ミンジェの歩み
キム・ミンジェは8月16日(日本時間)、敵地スタディオ・マルカントニオ・ベンナゴティで行われたセリエA第1節のエラス・ヴェローナ戦で先発フル出場し、ナポリの5-2の大勝に貢献した。
ナポリは2失点こそしたものの、一挙5ゴールを挙げる大勝で気持ちよく新シーズンをスタートさせた。
この日はキム・ミンジェのセリエAデビュー戦となった。欧州ビッグリーグの一つに数えられるセリエAでも、キム・ミンジェは気後れすることなく自身の役割を果たした。
キム・ミンジェは90分間通して堅固な守備で相手に攻撃を防ぎ、持ち味の正確なパスで攻撃の基点にもなった。『WhoScored.com』によると、キム・ミンジェはチーム内最多となる82回のパスを試み、成功率も90.2%と高かった。
試合通して若干のミスがあり、チームメイトとの連係も完璧ではなかったが、移籍後初の公式戦であることを考慮すれば十分に評価に値する活躍だった。『WhoScored.com』もキム・ミンジェに評価点6.98を与えていた。
ナポリを率いるルチアーノ・スパレッティ監督も、キム・ミンジェのデビュー戦に合格点を与えた。
ナポリ地域メディア『AreaNpoli』によると、スパレッティ監督は「キム・ミンジェのパフォーマンスは完璧だった。空中戦や1対1の局面で素晴らしかったし、パスを供給するプレーや攻撃的なエリアでのプレーも良かった。フィジカルやパワー、個人技が怪物のようで、まるでカリドゥ・クリバリを見ているかのようだった」とキム・ミンジェを褒めたたえたという。
今夏の移籍市場でチェルシーに移籍したセネガル代表DFカリドゥ・クリバリ(31)の穴を上手く埋めたという点でも、キム・ミンジェがナポリに加入した意味は大きい。
スパレッティ監督はこれまで、サンプドリアやウディネーゼ、ローマ、インテルなどイタリア有数のクラブを率いた経験豊富なベテラン指導者だ。そんな彼にとっても、キム・ミンジェのデビュー戦は印象的だったようだ。
なお、1996年11月生まれのキム・ミンジェは、延世(ヨンセ)大学を卒業して実業団リーグを経た後、2017年に韓国Kリーグの全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースでプロデビュー。以降、中国の北京国安(現・北京FC)でプレーした後、昨季はトルコのフェネルバフチェで活躍を見せた。
イタリアでプレーする韓国人選手は、2000~2002年にペルージャに在籍したFWアン・ジョンファン(46、引退)、2017~2019年にエラス・ヴェローナに在籍したFWイ・スンウ(水原FC)に続き3人目。
欧州5大リーグでプレーする韓国人センターバックは、2013~2016年にドイツ・ブンデスリーガのアウクスブルクに在籍したDFホン・ジョンホ(32、全北現代モータース)に続き、史上2人目となる。
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