「選手個々人に対する評価は後。まずはチームとしてのパフォーマンスが重要だ」
E-1サッカー選手権4連覇がかかった“日韓戦”を前に、韓国代表率いるパウロ・ベント監督が、選手個人の評価に対する見解をストレートに伝えた。
本日(7月27日)、愛知県の豊田スタジアムで行われるE-1サッカー選手権の最終戦で、日本代表と対戦する韓国代表。この試合を引き分け以上で終えれば、韓国の大会4連覇が決まる。
日本戦前日の26日、ベント監督は韓国サッカー協会(KFA)を通じて、「これまでの2試合(中国戦、香港戦)は我々が主導権を握り、上手く試合を展開した。香港戦では思い通りに試合を支配できず、多少ミスもあったが、全体的には悪くなかった」と、チームの戦いぶりを評価した。
また、「FW陣は攻撃面だけでなく、守備時の姿勢も見ている。FW陣の2人(チョ・ギュソン、チョ・ヨンウク)はそれぞれ異なる性向を持っている。彼らを比較することは正しくない。我々はすべての選手の最善を引き出し、お互いに助け合えるようにチームを構築することが目標だ」と説明した。
今大会を戦う韓国代表メンバーは、DFクォン・ギョンウォン(30、ガンバ大阪)を除く全員が国内Kリーグ組という構成に。そのなかで、FWカン・ソンジン(19、FCソウル)、MFコ・ヨンジュン(21、浦項スティーラース)、MFイ・ギヒョク(22、水原FC)、DFキム・ジュソン(21、金泉尚武)の4人が初招集。ほかにも、2部からDFチョ・ユミン(25、大田ハナシチズン)、DFイ・ジェイク(23、ソウルイーランドFC)も招集されている。
「個人に対する評価は難しい。どの選手もKリーグを継続的にチェックしながら、パフォーマンスを確認した選手だ」というベント監督は、続けて「数人の選手は所属チームでの出場時間が少なかった。イ・ギヒョクの場合、1試合当たり平均20~25分程度しかプレーできていなかった。そのため、フル出場させることは容易ではなかった。しかし、若い選手が代表チームでどのような姿を見せてくれるのか、それをチェックすることが一番重要だ」と強調した。
そして、「最も重要なことは、選手をいかにチームにフィットさせるかという部分だ。選手一人ひとりに対する評価はその次の問題だ。試合は選手を個別で見るのではなく、チームとしてみることが重要だ」とし、「韓国はチームではなく、選手個人を評価する特性がある。変わらなければならない」と韓国サッカー界に提言していた。
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