韓国代表DFキム・ミンジェ(25)の新天地は、イタリア・セリエAのナポリで確定する見通しだ。
イタリアのサッカージャーナリストであるジャンルカ・ディ・マルツィオ氏が7月21日までの伝えたところによると、キム・ミンジェがナポリ移籍で合意した。ナポリはキム・ミンジェ獲得のため、バイアウト額の2000万ユーロ(日本円=約28億2080万円)を支払ったという。
契約期間は2025年までの3年。キム・ミンジェは近日中にナポリを訪れ、メディカルチェックを受ける予定だ。
再契約オプションのない破格的な条件という点に注目する必要がある。一般的に、選手を獲得するチーム、特には多額の移籍金を支払うチームの場合、保険の形式で再契約オプションを契約に含める。獲得した選手が大活躍しても、チームを離れる可能性をできる限り低くするためだ。
また、このオプションを含めれば、今後ほかのチームとの移籍交渉時にも有利な地位に立つことができる。
しかし、ナポリは一方的に選手に有利な契約条件を満たしてまで、キム・ミンジェ獲得を決めた。それだけ切実に望んだという意味と見ても差し支えない。
実際、ナポリはリーグ・アンのレンヌ移籍に傾いていたキム・ミンジェの方向を変えたチームだ。元々、キム・ミンジェはかつて北京国安でともにしたブルーノ・ジェネジオ監督のラブコールを受け、フランスに渡る予定だった。レンヌはナポリよりも早く、キム・ミンジェの所属するフェネルバフチェと接触し、交渉まで終えていた。
ただ、遅れて獲得競争に飛び込んだナポリが、選手に有利なオプションをつけ、キム・ミンジェの心をつかみ、獲得に成功した。
イタリア・セリエAの舞台に定着することができれば、キム・ミンジェは今後、ほかのチームやリーグへの移籍を簡単に進められる条件を獲得したことになる。
なお、ナポリ移籍が確定すれば、キム・ミンジェは2000~2002年にペルージャに在籍した元韓国代表FWアン・ジョンファン(46、引退)、2017~2019年にエラス・ヴェローナに在籍した元同代表FWイ・スンウ(24、水原FC)に続き、イタリア・セリエAでプレーする史上3人目の韓国人選手となる。
また、元韓国代表DFホン・ジョンホ(32、全北現代モータース)以来に、欧州ビッグリーグでプレーする2人目の韓国人センターバックとなる。
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