韓国Kリーグ1(1部)の全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータースは7月6日、サウジアラビアのアル・ナスルからレンタル移籍中の韓国代表DFキム・ジンス(30)とのレンタル契約を来シーズンまで延長したことを発表した。
全北現代の関係者によると、今回の契約でレンタル期間を1年6カ月延長したという。このため、キム・ジンスは2022シーズン後半に続き、2023シーズン終了まで全北現代でプレーすることになった。
ただ、延長したうちの“6カ月”は追加オプションであるため、アル・ナスルの要求次第では来年7月にキム・ジンスがレンタルバックとなる可能性もある。春秋制のKリーグと違ってサウジアラビアは秋春制であるため、来年夏の時点でのアル・ナスルのチーム事情が、キム・ジンスの去就を大きく左右する。
そもそも、キム・ジンスは今夏にレンタルバックでアル・ナスルに復帰する予定だった。ただ、今年11月のカタールW杯への出場も見据え、キム・ジンス自身が全北現代に残留したい意志を強く示したのはもちろん、チームとしても欠かせない存在であったため、全北現代は早急にアル・ナスルとレンタル延長の交渉を行った。そして今回、期間の延長が決定した。
1992年6月13日生まれのキム・ジンスは、2012年にアルビレックス新潟でプロデビュー。2014年夏までにJ1リーグ通算66試合1ゴールを記録し、以降はドイツ・ブンデスリーガのホッフェンハイムを経て2017年に全北現代に加入した。
全北現代では不動の左サイドバックとして君臨し、2017~2019年の3年連続でKリーグ1優勝を経験。2020年夏にはサウジアラビアのアル・ナスルに移籍するも、同年冬にアキレス腱断裂の重傷を負った。そして昨年7月、レンタル移籍で全北現代に復帰し、同年も再びリーグ優勝を経験。今季は現在までリーグ戦16試合に出場し、1ゴールを記録している。
キム・ジンスは2014年ブラジルW杯、2018年ロシアW杯と、過去2大会のワールドカップで開幕直前に負傷し、代表メンバーから外れるという悔しい思いを味わっていた。それだけに、来るカタールW杯では大きな負傷することなく、国内で状態を万全に整え、悲願の自身初出場を叶えてほしいものだ。
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